「トレッキング」に「ピークハント」いくつ知ってる? 実はあまり知らない登山の種類とは
ひとくちに「登山」「山登り」といっても、その目的、遊び方には様々な種類があります。山の中を歩いたり、走ったり、滑ったり……、楽しみ方は人それぞれ。そこで今回は、基本的な登山スタイルについてご紹介します。ぜひ挑戦してみたいジャンルを探してみてくださいね。 【写真】登山のさまざまなスタイルを見る(全6枚)
山の散策を楽しむ初心者向け登山「トレッキング」
よく耳にする「トレッキング」は、移動や旅行といった意味がある英語の「Trek」が語源です。難所を登ったりするハードな登山とは異なり、山の中を楽しんで散策するのがトレッキングの主な目的。トレッキングには、冬に雪道を歩く「スノートレッキング」や水辺を歩く「リバートレッキング」など多様な種類があり、それぞれに異なる魅力があります。 「ハイキング」とも意味はほとんど同じですが、ハイキングの方がより軽いアクティビティのイメージ。山に限らずなだらかに整備された道を歩いて自然を散策するのがハイキングで、トレッキングは「軽登山」というように分類できます。
体力に自信がある人は「トレイルラン」がおすすめ
最近は、山の中を走る「トレイルラン」の人気も高まっています。トレイルとは未舗装路のこと。登山道や林道、砂地や1人しか通り抜けられない森の小道を走ります。このような道は、葉や木くずなどで意外と地面が柔らかいのがポイント。硬いアスファルトの上を走るよりも、脚への負担が少なく済みますよ。 そして代表的な山登りには、「ピークハント」という言葉が用意されています。これは山頂を意味する「peak」と、狙うという意味の「hunt」の組み合わせが語源。頂上を目指して登る一般的な登山はピークハントに分類されます。登頂を目的とする登山者は「ピークハンター」と呼ばれますが、登るからには山頂を目指すという方は多いのではないでしょうか。
本格的に登山を楽しむ「縦走」
山頂に立った後、下山せずにそのまま次の山へ向かう「縦走」という登山方法もあります。縦走の魅力は、一度にいくつもの山頂に立てること。ただし、何日も宿泊しながら重い荷物を背負って山を歩くのが縦走の基本。体力や知識も必要になるので、ある程度登山に慣れた中~上級者におすすめです。 登山は自然を存分に楽しめる一方で、予期せぬ事故にも注意しなければなりません。服装や装備などを万全に準備し、自分のレベルに合わせた無理のない方法で山登りを楽しみましょう。
野中陽平