高収入な夫のおかげで、自由にお金を使ってきた。『武士の家計簿』で節約術に感化され5年間で貯めた金額は…
◆割引品の魅力を感じて 無意識にお金を使う暮らしはこれを機にやめた。真っ先に点検したのは食費である。市内にスーパーは3店舗。正午を過ぎるとさまざまな食品に値引きシールが貼られる。通常価格で買うのは控え、割引、半額品をまとめて買い、冷凍保存しておく。野菜、果物、肉、菓子、コーヒー、文具と、見切り品や割引品、処分品はお宝である。 次は衣料品。これも通常価格で買うのはやめ、目をつけた服は値下がりするまで辛抱強く待つのみ。ある時、素敵なデザインのコートが目についた。ツイードの英国風コート。春と秋の両方に着られ、高級感のある品だ。 値札を見ると5800円とある。値下がりするのをひたすら待った。2ヵ月後、店で見ると値段は3800円に。2000円も安くなっている。今こそ買い時、とばかりに購入した。そのコートを着るたびに私の心は弾み、10年以上大事に着ている。 コート以外のもう1つの戦利品はイタリアの革製ペンケース。隣の市にある「丸善」へ行った時、「処分品につき全品半額」のポスターがあり、ケースの中に高級ブランドのペンケースを見つけた。5000円の品が半額。ところどころに傷があり、そのため半額となっているのだ。 私は迷うことなくそのペンケースを買った。ドイツのペリカン万年筆を愛用している私は、前からこの万年筆を入れるにふさわしいペンケースが欲しいと思っていた。多少傷があっても構わない。革製品なので使い込むほど味が出てくる。今はこのペンケースにペリカン万年筆を忍ばせて、常にバッグに入れている。《ボロは着てても心は錦》の心意気だ。 市内のホールではさまざまなイベントが開催される。毎年アウトレット商品、質流れ品、倒産した企業の売れ残りの品の販売会がある。私はこんな販売会もフルに利用する。 いつだったか、見るからにブランド物らしいバッグがあった。正規の価格ならば2~3万円はする品であるが、5000円の値札が付いていた。これは買わねば。ベージュなのでどこへ持っていっても恥ずかしくない。高級な品を安価で手に入れられるのは、なんと幸福なことだろう。
【関連記事】
- 【読者手記漫画】ール500ml缶2本の晩酌が至福の時間。酒好きだった父の遺伝子を引き継ぎ、22歳から飲み続けて
- 【読者手記漫画】70歳の父の会社に巣食う4人の叔父叔母。父が交通事故に遭った時も、するのはお金の要求のみ。本性を現した彼らとの、資産を巡る攻防は…
- 【読者手記漫画】姉は、息子夫婦の借金返済のため、私に実家の相続放棄をさせた。溺愛していた息子には結局捨てられ、待っていたのは孤独な末路
- 【読者手記漫画】「ママ、痩せなよ」家族から心配されて、流行りの運動に挑むも怪我ばかり。「昭和」の母直伝の方法を試したが…
- 【読者手記漫画】更年期で絶不調だった私が、ランニングを始めて変わった!派手なウエアと短いパンツ…あきれていた家族も、応援してくれるように