くら寿司、台湾進出から間もなく10年 各地に約60店 全県市への展開目指す
(台北中央社)日本の回転ずしチェーン、くら寿司が台湾で1号店を開店してから来月で10年を迎える。19日現在、プレオープンの店舗を含めると、東部や離島を除く各地に59店舗を構えている。台湾法人の亜洲蔵寿司は、今後も年間5~10店舗のペースで新規出店を続け、将来的には台湾の全県市に展開したいとしている。 今年は新たに5店舗をオープンした同社は、台湾の店舗数が日本の約550店舗には遠く及んでいないことから、台湾市場にはまだ成長の余地があると分析。また昨年には中国に初めて3店舗を開店させており、台湾を足掛かりに中国や東南アジア市場に進出していく長期目標は変わらないと説明した。 亜洲蔵寿司の2024年第3四半期(7~9月)の連結売上高は前年同期比6.64%増の約14億9100万台湾元(約71億3600万円)で、過去最高を記録した。一方で純利益は前年同期比80.6%減の約1200万元(約5700万円)で、1株当たり利益(EPS)は0.25元(約1.2円)だった。主に中国の消費低迷の影響を受けたという。 (江明晏/編集:田中宏樹)