日生、年金保険の予定利率を1%に引き上げ-金利上昇で約40年ぶり
(ブルームバーグ): 日本生命保険は21日、個人保険の一部商品の予定利率を約40年ぶりに引き上げると発表した。国内金利の上昇基調を受けたもの。
広報担当者によると、来年1月2日以降に新たに契約する、保険料を分割して支払う(平準払い)年金保険や終身保険などの貯蓄性商品が対象となる。年金保険は現行の0.6%から1%に、終身保険は0.25%から0.40%に、学資保険は0.85%から1%に改定する。
生命保険業界では、住友生命保険が昨年、平準払いの個人年金保険で38年ぶりに予定利率を引き上げるなどの金利上昇を反映した利率引き上げの動きが相次いでいる。日本生命も昨年以来2回、一時払いの商品の予定利率を上げたが、将来の金利上昇の可能性が高まる中、平準払い商品の引き上げも決めた。
例えば年金保険の場合、事前に決まっている受取額は変わらないため、予定利率を1%に引き上げることにより、保険料が最大5%程度の値下げとなるという。
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Nao Sano