海外メディアもメイウェザー対那須川天心の異色マッチに衝撃「驚き」「手厚いファイトマネー」
豪州のYahooは、「メイウェザーが日本のMMAプロモーションでキャリア継続に着手する。伝説的なアメリカ人ボクサーが月曜日、キックボクサーの那須川と埼玉で大晦日に対戦することでRIZINファイティングフェデレーションと契約した」と伝えた。 そして「5階級で世界タイトルを獲得し無敗の41歳はプロの総合格闘技での試合経験はない。彼は戦いの形式やルールは追って決定されると話している」と続けている。 また記事は「マネーチームTOKYOとの関係を構築し続けていきたい。この場に継続して来ることで他の選手たちも呼び寄せる。自分の会社もRIZINも成長を続けることができる」 「RIZINは素晴らしい会社で引き続き一緒に仕事をしていきたい。アメリカで大きな試合を成功させてきた自分の会社としても、メイウェザープロモーションズとTMT(ザ・マネーチーム)の宣伝を世界中に広めるのが楽しみだ」 「こんな優れた人間と仕事ができるのであれば、何も問題はない」といったメイウェザーの談話を紹介した。 さらに那須川については「(那須川)天心のキャリアは27勝無敗。『自分の相手(のメイウェザー)を倒した選手は過去に誰もいない。歴史をつくりたい。自分のパンチは歴史を変えられる。それを見せるので楽しみにしてほしい』と語っている」と報じた。 英国のエクスプレス紙は「メイウェザーが引退を撤回、ハビブ(UFCのヌルマゴメドフ)との噂話のあと、MMAの天才、那須川天心と対戦」との見出しで、メイウェザーのRIZIN参戦を伝えた。 記事の中で「ボクシングで50戦全勝のメイウェザーはジェームズ・トニーに続いて総合格闘技の世界に踏み込みたいと幾度となくほのめかしてきた」と紹介。そして「たくさんの人々から歴代最高のボクサーと言われるこの男は、実際にマクレガーや、マクレガーを倒したUFCライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフとの総合格闘技での対戦について公然と論議を起こしてきた。メイウェザーは、無敗のロシア選手(のヌルマゴメドフ)とこの数週間で(SNSで)言葉を発し合っていた。それだけに那須川との対戦の発表はさらに驚きとなった」と続けた。 ボクシングサイトのBoxingnews24は「メイウェザー、12月31日に那須川と対戦」との見出しを取り、「那須川は日本の熟練したキックボクサーで、126ポンド(約57キロ)のフェザー級で戦っている。メイウェザーは21ポンド(約9.5キロ)優位に立っている」と体重差を指摘。 メイウェザーのRIZIN参戦については「メイウェザーが破産し、金が必要との噂が出回っていた。アメリカのボクシングや総合格闘技ファンにとって知られていない選手と戦うことは彼が金を必要としているというサインかもしれない」と、この試合が実現した背景について記した。 また「メイウェザーはUFCライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフとの対戦を望んできた。この戦いはUFCのダナ・ホワイト会長がメイウェザーがオクタゴンでの戦いに合意する必要があると話したことで実現できなかった。ファンはメイウェザーがボクシングに復帰し、140(約63.5キロ)、147(約66.7キロ)、154ポンド(約70キロ)クラスのトップ選手と対戦しないのか不思議に思っている。メイウェザーは、エロール・スペンスJr.、キース・サーマン、サウル・カネロ・アルバレス、ゲンナジー・ゴロフキン、ジャマール・チャーロ、ダニエル・ジェイコブスといった選手と戦えば、大金を得ることができるかもしれない」とも指摘。 「メイウェザーがトップボクサーに勝つだけの自信を失っていると感じているファンもいる。メイウェザーは、まだボクシングのトップで戦うだけの若さはあるが、9桁の金額(約100億円)を得るためには大物との対戦が必要と感じている。12月31日の戦いでメイウェザーが9桁の大金を得るかは不明だ」とも続け、那須川戦ファイトマネーについても推察した。 そしてメイウェザーが昨年8月にコニー・マクレガーとボクシングルールで戦った一戦のPPV放送について、「ボクシングファンにとって高額で、試合はワンサイドでファンが思っていたものではなかった」と批判。「アメリカのボクシングとMMAのファンはメイウェザーと那須川の一戦を見るために(PPVの)申し込みをするほどの興味は示さなさそうだ」との皮肉をこめた意見を忘れていなかった。