【ライブレポート】GANG PARADEとthe telephonesがDISCO!ダンスフロア生み出した熱狂の一夜
GANG PARADEとthe telephonesによるツーマンライブ「ライブナタリー presents GANG PARADE SAY HELLO!2MAN'24」が10月5日に石川・Kanazawa AZで行われた。 【写真】トークを繰り広げるGANG PARADEとthe telephones ライブナタリーとGANG PARADEのコラボレーションイベントとして、昨年に続いて2回目の開催となる本企画。今回は東京公演にTEAM SHACHI、千葉公演にKOTOKO、大阪公演にFLOW、愛知公演にMay'n、石川公演にthe telephones、長野公演に超能力戦士ドリアンがゲスト出演した。 ■ the telephones 石川公演のゲスト・the telephonesは来年活動20周年を迎えるロックバンド。ポストパンク、ニューウェイブにも通じるダンスロックサウンドで独自の道を切り開き、ライブハウスに熱狂の渦を生み出し続けてきた。「金沢ー! 踊る準備はできてるかー!」と石毛輝(Vo, G)が叫ぶと、the telephonesは「Monkey Discooooooo」で勢いよくライブを開始する。「行こうか、遊び人(GANG PARADEファンの呼称)!」と石毛に煽られたオーディエンスは、高揚した様子で四つ打ちのビートに身を委ねていった。さらに3人は勢いを加速させるようにアッパーチューン「I Hate DISCOOOOOOO!!!」「HABANERO」を連投。会場の空気を掌握し、瞬く間にライブハウスをにぎやかなダンスフロアへと変貌させた。 今年5月に10日間10曲連続リリース企画のうちの1曲として配信された「Same But Different」では、石毛がギターを置いて「飛ベー!」と自由奔放にステージを移動。ロックバンドの枠にとらわれずに同期を大胆に取り入れたサウンドで開放的な空間を生み出した。「調子よさそうですね、金沢! これが遊び人のパワーっていうやつですか!」と石毛は声を弾ませ、「埼玉県北浦和からKanazawa AZを12年ぶりに“Disco”しにやってきました!」と宣言。そして「GANG PARADEの皆さんとは5年ぶりの競演ということで、半分くらい知らないメンバーになっておりまして、またイチから関係を…‥(笑)。でも、もうすでにやばいバイブスが生まれていて。このツーマンツアー史上一番やばい夜をねらっています。我々はラブソングとかはほぼなく、“Disco”一点突破型でやってますので、それが逆に泣けるということをどうかみんなわかってほしいなと思います」と意気込んだ。 「我々の曲の中で“Gang”がついてる曲があるので、それをやります」と石毛が述べ、披露したのは今年リリースした4s4kiとのコラボ曲「Pink Gang」。会場はユーロビートを基調としたハイパーなサウンドで満たされる。「Wanna Wanna Do」ではGANG PARADEのダンスロックチューン「パショギラ」がサンプリングされる場面もあり、会場が大盛り上がりとなった。ライブ終盤を迎え、the telephonesは最新アルバム「Life Is a D.A.N.C.E.」のリードトラック「Go Bananas!!!」や、“Disco”シリーズの最新曲「Mirror Ball Disco!!!!!!!」といった新たなライブのキラーチューンを連投。「Keep on Dancing!!!」で最後までオーディエンスを踊らせ、熱気に包まれたステージをあとにした。 ■ GANG PARADE 「Plastic 2 Mercy」でライブをスタートし、熱いコールを巻き起こしていくGANG PARADE。彼女たちはthe telephonesが生み出したダンスフロアのような空間を受け継ぎ、「パショギラ」「Wake up Beat!」をにぎやかに歌い踊る。ユメノユアは「the telephonesさんは5年ほど前に福岡のイベントでご一緒させていただきました。そのときはツーマンじゃなくて10組くらいいて、ご挨拶させていただいたんですけど、それを覚えてくださっていてびっくりしました。ツーマンじゃなかったから忘れられてしまっていても仕方ないのに」とうれしそうに話し、「すごく素敵なライブをthe telephonesの皆さんがしてくださっていて、音楽って楽しいなと今日改めて感じさせてもらいました。私たち、踊れる曲をたくさん持ってきたので、GANG PARADEなりの“Disco”をやりたいと思います。今日はよろしくお願いします!」と元気いっぱいに述べた。 その後GANG PARADEはメタルやラップなどさまざまな要素を取り入れたカオティックなナンバー「Peace☆超パニック」をパフォーマンス。さらに躍動感のあるビートが印象的な「GANG PARADE」や、和の要素を取り入れたEDMチューン「躍動」でお祭りのようなにぎやかな空間を生み出した。テラシマユウカは「私たち『Pink Gang』がすごい聴きたくて。今ピンクの衣装を着てるじゃないですか。そして“GANG”じゃないですか。『Pink Gang』ってうちらの曲!?と思っちゃって。すごく偶然でうれしいという話をしてたら、今日演奏されていて大満足です」とにっこり。そして「the telephonesさんからあるものをいただきまして。ちょっと持ってきていいですか?」と切り出し、the telephonesのライブには欠かせない唇サングラスを一斉にかけた。テラシマが「さっきthe telephonesさんのライブでミラーボールがギラギラしてたのがすごくカッコよかったので、私たちもミラーボールがギラギラしちゃう曲を持ってきましたー!」と力いっぱいオーディエンスを煽ると、唇サングラス姿でパーティチューン「SUPER PARTY PEOPLE」を踊った。 金沢公演のみで披露された「Are You Kidding?」ではエモーショナルなサウンドに乗せて、メンバーの伸びやかな歌声が歌声が響き渡る。さらに電波系アイドルソング「Happy Lucky Kirakira Lucky」をエネルギッシュに届けたあと、最後に彼女たちはメッセージ性の強いナンバー「ROCKを止めるな!!」を力強く歌い上げた。 GANG PARADEの「DISCOー!」という掛け声を合図にthe telephonesの3人がステージに登場。「曲の途中で私たちの『パショギラ』をおしゃれに流していただいていましたよね」とキャン・GP・マイカに話を切り出され、石毛は「昨日リハーサルでパッと思いついて急遽サンプリングさせていただきました。本当はリハで練習したかったんですけど、メンバーの皆さんがリハから見ていてくれていたからできなかった」とサプライズだったことを明かす。その後GANG PARADEのメンバーたちから「テレ兄って呼んでもいいですか?」と聞かれると、石毛は「じゃあテレ兄で今後やっていきましょう!」と述べ、和やかな雰囲気の中でライブは締めくくられた。 ■ セットリスト □ 「ライブナタリー presents GANG PARADE SAY HELLO!2MAN'24」2024年10月5日 Kanazawa AZ the telephones 01. Monkey Discooooooo 02. I Hate DISCOOOOOOO!!! 03. HABANERO 04. Danger Boy 05. Same But Different 06. Pink Gang 07. Wanna Wanna Do 08. A.B.C.DISCO 09. Go Bananas!!! 10. Mirror Ball Disco!!!!!!! 11. Keep on Dancing!!! GANG PARADE 01. Plastic 2 Mercy 02. パショギラ 03. Wake up Beat! 04. Peace☆超パニック 05. GANG PARADE 06. 躍動 07. SUPER PARTY PEOPLE 08. Are You Kidding? 09. Happy Lucky Kirakira Lucky 10. ROCKを止めるな!!