スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンの作品展『ゆめのきおく展/リサ・ラーソン』が開催中。
2024年3月3日(日)まで、代官山にあるギャラリー「のこぎり」にて、スウェーデンの陶芸家リサ・ラーソンの作品展『ゆめのきおく展/リサ・ラーソン』が開催中。グラフィックデザイナーとしても知られるリサだが、本展では陶芸作品にフォーカス。彼女の原点である“量産品”が多数登場するほか、これまで未公開だった原型なども見ることができる。 【記事中の画像をすべて見る】
愛らしい表情をした、ぽってり丸みのある動物モチーフの陶器。自宅に飾る人はもちろん、友人宅や雑貨店で、リサ・ラーソンの作品を目にしたことがある人は多いはず。唯一無二の作風である彼女の原点は、陶磁器メーカー「グスタフスベリ」の工房にある。 巨匠、スティグ・リンドベリに才能を見出され、スウェーデンを代表する「グスタフスベリ」に入社したリサ・ラーソンは、「小さな動物園」や「ABC少女」といった人気シリーズを生み出し、若くして頭角を表した。工場で量産できることを前提に造形を作り、商業的成功をもたらした彼女に対し、「これはピュアアートではない」という心ない世の声もあったとか。
「量産するには、どこをどのようにして作ればいいのか、私には自然にわかるんです。それは私の特別な能力なんですよ」とリサ。家族や猫と暮らす豊かな時間からインスパイアされた作品は、温かな雰囲気に満ちていて、見る人の心を優しく包み込んでくれるかのよう。こんな癒しの存在をたくさん制作し、世界中に届けてくれているリサ・ラーソンの軌跡を見ることができるのが、『ゆめのきおく展/リサ・ラーソン』だ。
人間を見上げる仕草がかわいい『ネコのミア』や、ちょっと間の抜けた感じが魅力の『ライオン』、犬派に支持される『ブルドック』などの動物シリーズはもちろん、女性をモチーフにした人物像など、ヴィンテージから現行品、未公開の量産前の原型も見ることが可能。販売品はその場で入手でき、会期中に作品が随時追加されていくとのことなので、何度訪れても新鮮なときめきがありそう!
「人生最後に1つだけ作品を作るとしたら?…題材は人ね!」と話すリサ。近年、人間への強い興味をうかがわせ、90歳を超えてなお、現役のアーティストとして活動を続ける彼女の情熱に触れに、ぜひ、ギャラリー「のこぎり」を覗いてみてください。 【ゆめのきおく展/リサ・ラーソン】 会期_開催中~2024年3月3日(日) 開廊時間_12:00~19:00*水~金はWEBサイトより予約が必要 休廊日_月・火*祝祭日の場合は開廊 会場_ギャラリー「のこぎり」 住所_東京都渋谷区猿楽町5-17 第一西尾ビル2F
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