犠牲28人の冥福祈る 熱海土石流3年で追悼式 静岡
災害関連死を含め28人が亡くなった静岡県熱海市の土石流災害は3日、発生から3年を迎えた。 【写真】土石流災害の被害を受けた静岡県熱海市伊豆山地区 被災地域にある市立伊豆山小学校では同市主催の追悼式が開かれ、遺族や県、市の関係者などが犠牲者の冥福を祈った。 追悼式には鈴木康友知事や斉藤栄市長も出席。市内では土石流発生の第一報が入った午前10時28分に合わせてサイレンが鳴り、被災者や市民らが黙とうした。 斉藤市長は式辞で「一日でも早く平穏な生活を取り戻していただくため、取り組むべき課題を着実に推進していく」と述べた。 式典終了後、娘=当時(44)=を亡くした小磯洋子さん(74)が、土石流の原因究明や行政の責任などを巡り鈴木知事に直談判。「娘の死を無駄にしないで、ちゃんと向き合ってほしい」と訴えた。