クリスマスを心待ちにしていた最愛の息子…事故で失った両親独白「被害者遺族だからこそ」札幌市
(西田倖さんの母親)「これ楽しみにしてるんですよね。これ好きなんです」 倖さんが大好きだったクリスマス。 2024年も、心待ちにしていたクリスマスまで数えるカレンダーを用意しました。 (西田倖さんの母親)「きょうは靴下の形だったよ、食べてねって、そこにチョコ置いてある」
2023年、クリスマスプレゼントに大喜びだった倖さん。 (西田倖さんの父親 西田圭さん)「たぶんこれは宝物とか大事なものを入れる箱。サンタさんへの手紙だ」 サンタさんにお礼の手紙を書いていました。
(倖さんの手紙)「サンタさん、去年来てくれてありがとうございます。今もマリオメーカー2で遊んでいます。マリオメーカー2は楽しいゲームです。プレゼント待っています」 幸せだった日常が突然奪われた家族。 心の穴は今もふさがれないままですが、止まっていた時は少しずつ動き始めています。
(西田倖さんの母親)「悲しい気持ちはなくなることはないので、そういう気持ちとこれからずっと一生一緒に生きていくっていう覚悟が、ちょっとでき始めたかなくらいのところですね」
同じ悲劇を二度と繰り返さないためにー。 西田さんはXのアカウントを作って、情報発信を始めました。 今後は機会があれば学校や刑務所、免許更新センタ―などで講演を続けていきたいと話しています。
(西田倖さんの父親 西田圭さん)「いつ自分が加害者になるかもしれないし、被害者になるかもしれないし、どっちになってもものすごくつらい。今回もちろん私たち家族は、本当に悲しみのどん底にいるんですけど、その悲しみや恐怖心をどれだけ味わわせない世の中にしていくかは尽きない課題。被害者遺族だからこそ、向き合っていかなければいけないのかなと、いま切に感じているところ」 西田さんは人生をかけて、ハンドルを握る責任の重さを訴え続ける覚悟です。