「年収の壁」さえなければ、もっと給料のよい会社へ転職したい…気にせず転職すべきですか?
「年収の壁」さえなければ転職したいと考える人は約5割
次は「『年収の壁』を気にしなくてよいのであれば、転職をしたい」と考える人がどの程度いるのかを見てみましょう。 株式会社野村総合研究所が、就業調整をしながらパートもしくはアルバイトとして働き、配偶者のいる女性を対象に実施した「年収の壁」に関するインターネットアンケート調査によると、「今回の支援策で『年収の壁』がなくなれば今より年収が多くなるように働きたい」と答えた方の割合は63.2%(そう思う:31.2%、まあそう思う:32.0%)とのことです。 さらに、同調査での「今回の支援策によって『年収の壁』を超えても手取り額が減らなければ、今の仕事よりも時給の高い仕事に転職したいか」という質問に対しては「そう思う」が21.0%、「まあそう思う」が29.3%でした。 「年収の壁」さえなければ年収を増やしたいと考える方は約6割、転職したいと考える方は約5割いることが分かりました。
「年収の壁・支援強化パッケージ」によって今よりも給料がよい会社に転職できるかもしれない
「年収の壁・支援強化パッケージ」は、被扶養者に対する「年収の壁」を緩和する施策です。これらの制度の適用が認められれば、「年収の壁」へのハードルが低くなるかもしれません。 そのため、年収を上げるための転職も可能となるでしょう。一方で「年収の壁・支援強化パッケージ」は、会社の取り組みや対応が必要不可欠です。転職を検討する場合には、職場がこの取り組みに協力的であるかを確認し、慎重に進めることが大切です。 出典 厚生労働省 年収の壁・支援強化パッケージ 株式会社野村総合研究所「就業調整」している有配偶パート女性の6割以上が、政府の支援策で今より年収が多くなる働き方を志向 図1「年収の壁・支援強化パッケージ」がもたらす就業調整への影響(2ページ)、図2 「年収の壁・支援強化パッケージ」がもたらす転職への影響(3ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部