なぜ呼ばれない!? 日本代表に招集したかった選手(5)そろそろ呼んでもいい? 遠藤・守田の後継者になり得る逸材
FIFAワールドカップ26・アジア最終予選に臨んでいるサッカー日本代表は、15日にインドネシア代表戦に4-0と快勝し、グループCの首位を独走中だ。現在の森保ジャパンのレベルの高さは誰もが認めるところだが、一方で、ファンの間で「なぜ呼ばれない?」と議論の対象となる選手も存在する。今回は、日本代表に招集したかった選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照。
MF:佐野航大(さの・こうだい) 生年月日:2003年9月25日 所属クラブ:NECナイメヘン(オランダ) 24/25リーグ戦成績:10試合1得点0アシスト オランダで着実に力を付けている佐野航大は、11月シリーズもサッカー日本代表に招集されなかったが、そろそろ声が掛かってもおかしくない選手だろう。 2023年夏にJ2のファジアーノ岡山からNECナイメヘンに加入した佐野は、2023/24シーズンの序盤戦こそベンチスタートが多かったが、シーズン後半戦はレギュラーに定着。主に左右のウイングを務め、リーグ戦24試合に出場して4得点3アシストを記録した。 2年目の今シーズンはさらに存在感を強め、オランダ1部リーグ開幕戦のトゥエンテ戦でいきなり得点を決めて好スタートを切った。その後、得点はないものの、その背景にはポジション変更という明確な理由がある。現在、佐野はNECで4-2-3-1のシステムのボランチとしてプレーすることが多く、直接的に得点に関与する機会が減った。 佐野は岡山時代から複数のポジションをこなしてきたが、オランダでもその戦術的な柔軟性が評価され、引き続き起用されている。 今シーズンの佐野にとって最大の苦い経験は、第9節のPSV戦での退場だ。開始9分、相手に裏を突かれると、後ろから倒して決定機阻止のファウルを犯し、レッドカードを受けた。 NECのロヒール・メイエル監督は試合後、『ForzaNEC』に対して、「あれは賢い判断ではなかった。相手について腕を使うよりもボールにスライディングをした方が成果があったかもしれない。それができないなら、次は走らせることだ。彼はこういったことから学んでいける」とコメントし、早期退場の佐野の課題を指摘した。 こののPSV戦を0-2で敗れた後、NECは4試合続けて勝利がなかったが、佐野が先発に復帰してからは4試合で3勝1敗と、好成績を収めている。 日本代表の中盤といえば、遠藤航と守田英正という不動の2人がいるが、前者は31歳、後者は29歳と、年齢が気になるところ。21歳の佐野は、将来を見据えて試してみたい選手ではないだろうか。
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