「光る君へ」道長の命をつなぐ“魂の物語”にネット感涙 「平安の千夜一夜物語」「神シナリオ」反響続々
女優の吉高由里子(36)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は15日、最終回「物語の先に」が放送された。主人公・まひろとソウルメイトとして特別な絆を育んできた藤原道長(柄本佑)が最期を迎えた。まひろが死期が迫った道長のために毎日枕元で「三郎の物語」を話すシーンは大きな反響を呼んだ。 【画像あり】壮絶。 「光る君へ」最終回 柄本佑“水抜き敢行”1日で4キロ減量 道長最期の裏側 <※以下、ネタバレ有> 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などの名作を生み続ける“ラブストーリーの名手”大石氏がオリジナル脚本を手掛けた大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となった。 最終回は「物語の先に」。寛仁4年(1020年)、まひろ(吉高由里子)は大宰府から都に生還したものの、源倫子(黒木華)から藤原道長(柄本佑)との関係を問いただされ、2人のこれまでを打ち明ける。すべてを知った倫子は驚きとともに“ある願い”をまひろに託す。やがて時が経ち、道長は共に国を支えた公卿や愛する家族が亡くなる中、自らの死期を悟って最後の決断。まひろは道長危篤の報を聞き…という展開。 まひろは道長の元を訪れる。「新しい物語があれば、それを楽しみに、生きられやもしれんな」と口にした道長に対して、枕元で「三郎の物語」を話す。道長の命をつなぎ止めるために「続きは、また明日」と毎日語り続けた。それを道長は“三郎時代”の穏やかな幼い表情で聞き入った。 放送後にX(旧ツイッター)では「千夜一夜物語」がトレンド入りした。「千夜一夜物語」はイスラムの文化を代表する説話集。王は妃に裏切られて女性不信となり女性を殺すようになる。そんな王とシェヘラザードが結婚。シェヘラザードは毎晩面白い物語を王に聞かせることで自らの命をつないだ。 「シェヘラザードは小刻みに物語を語ることで自分の命を延ばすが、まひろは小刻みに語ることで道長の命を延ばそうとしている」「己の命をのばすために語り聞かせたシェヘラザードの千夜一夜のオマージュで愛した人の命をつなぎ止めるために物語聞かせるの神シナリオすぎない???」「まひろシェヘラザード」「平安の千夜一夜物語」などの声が上がった。