「生命保険の受取人になれる」長男の妻・村上敦子被告に売春強要された次男・直哉被告の母『胃がん』の男性と再婚させられ手にした2000万円 そのあと聞いた自分の殺害計画「崖から突き落そう」#4
■再婚、敦子被告から「保険金受け取れるのでは?」 直哉被告の実母には、殺害された隆一さんの他にも結婚した男性がいる。敦子被告の勧めで、なんと一度ならず二度もこの男性と結婚しているというのだ。 実母: 「敦子に男性を紹介された。『大手企業の下請けをしているので金がある。結婚してはどうか』と言われた」 検察: 「恋愛の気持ちはあったか」 実母: 「なかった」 2人は結婚するも2013年に離婚し、その後再婚している。 検察: 「再婚の経緯は」 実母: 「男性が胃がんを患ったと知り、敦子に話したら『再婚したら?』と提案された」 検察: 「なぜ再婚を勧められた」 実母: 「生命保険の受取人になれるのでは、と言われた」 男性が契約していた生命保険は2つ。再婚後にはどちらとも実母が受取人になったという。男性は2018年に亡くなり、実母は保険金などあわせて2000万円ほどを受け取った。 検察: 「受け取った保険金はどうした」 実母: 「敦子に手渡した。証拠を残さないために手渡しを選んだ」 検察: 「生命保険目的で再婚したことに抵抗はなかったか」 実母: 「人の命に対しての抵抗感はあったが、敦子の地雷を踏みたくなかった」 敦子被告に言われるがまま保険金目当てに再婚し、受け取った約2000万円もの保険金を敦子被告に渡した実母。ここでも敦子被告への異常な「忠誠心」が垣間見えた。 そして話は、敦子被告らが企てた実母の殺害、それを知った実母の逃亡計画へと移っていく。 ■聞かされた自分の殺害計画「死ぬまで崖から突き落せ」 2022年4月ごろ、直哉被告の実母は被告らからの逃亡を決意した。 検察: 「なぜ逃げようと思ったのか」 実母: 「敦子たちといるのが嫌になった。あとは敦子の実姉から、敦子たちが私を殺そうとしていると聞いたから」 敦子被告の実姉は、被告らとともに美人局をして2023年12月に詐欺と詐欺未遂の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた。被告らと近しい関係の実姉だが、危険と分かりながらも実母を助けようと動いたのだ。逃亡する資金が足りなかった実母は、元夫の隆一さんに助けを求めた。
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