「生命保険の受取人になれる」長男の妻・村上敦子被告に売春強要された次男・直哉被告の母『胃がん』の男性と再婚させられ手にした2000万円 そのあと聞いた自分の殺害計画「崖から突き落そう」#4
多いときは1日13万円の稼ぎを要求されることもあったという。稼いだ金はほとんど敦子被告に渡していた。 検察: 「ノルマを達成できなかったら」 実母: 「次の日のノルマに加算される。稼げない日が続くと敦子らに暴行されるのは当たり前だった」 ある時は、敦子らにダイニングテーブルで殴られ頭から出血。病院で頭を縫う治療を受けたが、その後敦子被告が無理やり抜糸したという。 検察: 「抵抗はしなかったのか」 実母: 「敦子には『霊能力』があると思っていた。何をしてもばれる、余計なことはしないと決めていた」 ■売春を続けたのは、架空の人物「サヤマ」存在 検察: 「売春をつづけた理由は他にあるか」 実母: 「付き合っていたと『されている』男の借金返済のため」 検察: 「付き合っているとされているとは」 実母: 「一度も会っていない」 検察: 「会っていないとはどういうことか」 実母: 「やり取りはメールだけ。感じの良いメールを送ってくるので、付き合うことになった」 検察: 「どうして知り合ったのか」 実母: 「敦子の周りの人と聞いた。『サヤマ』という名前だった」 これまでの公判で『サヤマ』が架空の人物であり、実母の恋愛感情を利用して売春を続けさせていたことが分かっている。 ■売春で家を空ける実母「直哉の面倒をみられなかった」 実母が売春を始めたころは、直哉被告はまだ小学生だった。隆一さんとも離婚をしていて、実母と直哉被告の2人で暮らしていた。 検察: 「小さいころの直哉被告ら兄弟は」 実母: 「長男(敦子被告の夫)は既に高校生で敦子と生活していた。直哉被告は家に一人だったので、お金を渡してコンビニでご飯を買ってもらっていた」 検察: 「直哉被告の面倒はみなかったのか」 実母: 「面倒をみたくてもみる時間がなかったんです…直哉は私を許せなかったと思う」 実母が語った敦子被告との歪んだ関係性。後に実母は当時を「洗脳」されていたとも振り返った。また、直哉被告の生い立ちについても明かされた。証言を通して徐々に分かってきた被告らの人間性はこの後に続く実母の再婚にまつわる話でさらにはっきりとする。
【関連記事】
- 刺殺された男性の長男と結婚しながら次男とも肉体関係『異常な関係性』の一族を支配する長男の妻 父親殺害を次男に指示した「霊媒師JUN」の正体とは #1
- 「シュッと殺ってしまえばいい」父親刺殺した次男の凶暴性 事件前日、長男の妻から『殺害計画』明かされた元夫が証言「手で首を切るようなジェスチャーをしていた」#2
- 母に売春を続けさせた『サヤマ』実は一族を支配する長男の妻が仕掛けた架空の人物 次男の殺すターゲットが『母』から『父』に移った瞬間「犯罪行為の証拠を持って弁護士へ行く」#3
- 『電動ドライバーで足を刺したり大便を食べさせた』殺人や死体損壊・遺棄などで逮捕された男が被害者に暴行を始めたきっかけは「自分の障害をバカにしている」同居する知人男性の首を絞め殺害、遺体をチェーンソーで切断し遺棄するまでの経緯 前編
- 「見えないように5、6人で運んだ」津波から逃れた中学生が直面した苛烈な現実“救えた命、救えなかった命”