母がいわゆる「毒親」で、なんとか実家を出ましたがうつで働けません。「生活保護」を受けたいのですが、扶養照会は必須でしょうか…?
扶養照会は必須なのか?
生活保護の申請を受けた自治体の担当部門は、本人の扶養義務者にサポートの可否を問い合わせます。これが扶養照会であり、扶養義務者に該当するのは両親や祖父母といった3親等以内の親族です。仕送りなどが可能なら、生活保護による支援よりも優先されます。 ただし、扶養義務者が存命であっても、扶養照会が必ず行われるとは限りません。サポートを期待できない扶養義務者に対しては実施しないこともあるのです。親子関係を慎重に検討し、連絡自体が不適当と判断したケースも該当します。 つまり、毒親からDVなどの被害を受けた経験があるなら、扶養照会は見送られる可能性があります。よって、毒親と関わりたくないという理由があれば、生活保護の申請をあきらめる必要はないのです。
制度を理解したら不安を抱え込まずに相談を!
生活保護の申請を検討するなら、受給要件を把握しておくことが大事です。セーフティネットの役割を果たすものなので、資産や能力などの状況次第では承認されないかもしれません。あらゆる方法で改善を試みても生活できない人だけが受給できます。 また、扶養照会は必須ではないため、毒親への連絡を過剰に警戒しなくても大丈夫です。そのような不安も含めて、まずは自治体の担当部門に相談してみましょう。 出典 厚生労働省 生活保護制度 厚生労働省 扶養義務履行が期待できない者の判断基準の留意点等について 男女共同参画局 DV(ドメスティック・バイオレンス)と児童虐待 ―DVは子どもの心も壊すもの― 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部