24年ぶりに公道復帰したMG「ミジェット」…再生中に何度も水回りの爆発に見舞われながらもついに完成! カーポートの下、2年かけてレストアした成果を御覧ください
四半世紀ぶりに公道復帰できたのが何よりの自慢
小幡さんはメカニックなので、そのようなトラブルも自分のクルマに発生した面白いエピソードとして捉えているそうだ。ミジェット1500を少しずつ直し、キレイになって健康になっていく成長過程をつぶさに見ながら愛車を育てていく、旧車ならではの楽しさがある、とも話してくれた。 「今回、一度に四半世紀分の修理をしました(笑)。ということで、愛車をイジるのは、これからのお楽しみということになります。とはいえ、すでに北米仕様の5マイルバンパーやサイドリフレクターを外し、テールランプの下の膨らみをFRPで作りました。フロントマーカーは、アルミ板から製作したプレートで固定。内装はレッドに変更。ヘタったシートはアンコを増して、シフトノブはチタンの削り出しにしました。とくにお気に入りなのは、チタンカラーと艶消しブラックで再塗装した純正ホイールです。いろいろやりましたが、とにかく四半世紀ぶりに公道復帰したのが一番の自慢ですね!」
いつかはサーキットを走れるようにしたい
MG ミジェット1500が公道復帰してからもうすぐ1年というタイミングだが、早くも苦労話があるとのことだったので話してもらった。 「ナンバー取得後、公道を走ったらどうしても速度が50km/h以上出ず、点火系のアップグレードと燃料系の見直しなど、あれこれ手を尽くしてみましたが原因が分かりませんでした。結局は燃料タンクにホースをつなぐパイプに小さなクラックがあって、エアを吸ってしまってガソリンの供給が追いつかなかった……というオチでした」 過去に、三菱「ミラージュ」、日産「パルサー」「グロリアバン」、ホンダ「プレリュード」、「ミニ1000」、マーズスピード「ミニ ハッチバック」を所有し、現在、20年以上前に購入した1989年式のローバー「ミニ 30th Anniv. Ltd. 改1300FCR」(エンジン3基目)も愛用している小幡さんに、今後のミジェット1500のカスタム予定について伺ってみた 「まずはローダウン、次にサスペンションをアップグレードですね。そして、純正トランスミッションの修理、キャブレターをウェーバーかFCRツインに変更し、タコ足とマフラーの製作、オールペイントなどなど、たくさんあります。いつかはサーキットを走りたいですね。夢いっぱいです」 MG ミジェット1500とクラシックミニをパートナーとした小幡さんのカーライフは、これから黄金時代を迎えることになるだろう。
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