旧ジャニ性加害 米で460億円超訴訟 被害者側の提訴は初
旧ジャニーズ事務所(SMILE―UP.)の性加害問題を巡り、元所属タレント2人が同社や元幹部らに対し、計3億ドル(約460億円)以上の賠償を求めて、米ネバダ州クラーク郡の裁判所に提訴したことが19日分かった。 同社によると、ジャニー喜多川氏(2019年死去)による性加害を認めた昨年9月以降、被害者側が賠償を求めて提訴したのは初めて。 訴状によると、2人は田中純弥さん(43)と飯田恭平さん(37)。田中さんは15歳だった1997年、飯田さんは14歳だった2002年に、ラスベガスのホテルで喜多川氏から性被害を受けたとしている。 請求額は、それぞれ補償的賠償が5000万ドル、懲罰的賠償が1億ドルの計1億5000万ドル以上。適切に対処しなかったとして、同社の藤島ジュリー景子代表取締役や元幹部らの責任も追及する。田中さんは「声を上げてももみ消されてしまう、そんな状況が日本で何十年も続いた事実を海外の人にも広く知ってほしい」とコメントした。