7連敗に中畑監督が自己批判「指導力不足を感じる」
19日のヤクルト戦でも8回二死二、三塁から林が、上田をツーストライクノーボールと追い込んでおきながら、センターへの同点タイムリーを許している。これも配球ミス、制球ミスが勝敗を喫する1球になっていた。同じ過ちを繰り返して、2つも黒星を献上した若いバッテリーに中畑監督は自己批判するしかなかった。 「成長するためには必要な勉強の時間かもしれないが、プロである以上、言い訳にはならない。ミスすれば反省。それを生かさねばならないのだけど、同じ過ちを繰り返しているのは……私の指導力不足を感じる」 甘さを生み出した背景には、それを許しているベンチにも問題があると指揮官は振り返った。 単独首位に立っていたチームは、5月の声を聞く前に、ついに借金「3」。開幕投手の久保は、またしても勝てなかった。 「悔しいけれど、悲しい状況にある。打線も苦しい。いいピッチャーがくれば苦しい。それでも同点には追いついた。ピッチャーが頑張ればゲームは作れる。なんとか元気がある間にステップアップしたい」 中畑監督は、そう声を張った。足りないのは集中力とミスをなくすための細心の準備。それには状況に応じたベンチサイドの目配せや徹底した“教え”も必要だろう。こういう野球の甘さが最終的なペナントレースの順位の差につながっていく。クリーンナップからバルディリスに続く打線には、他球団が警戒する爆発力があるチームだけに、なかなかチーム体質が改善していかないことが残念でならない。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)