トップチームでは“79分”しかプレイしていなかったが…… バイエルンが2000万ユーロで引き抜いたテルは大当たりとなった
もうバイエルン通算得点数は10に達した
現在のバイエルンで見逃せないのが、スーパーサブとなっている18歳のFWマティス・テルの存在だ。 テルは2022年にレンヌから加入しているが、バイエルンは10代の若手獲得へ2000万ユーロの移籍金を支払っている。当時のテルはレンヌでプロデビューしたばかりで、トップチームでは79分しかプレイしたことがなかった。その選手に2000万ユーロは思い切った金額かもしれない。 しかし、テルはバイエルンですぐに実力を発揮。限られた時間でネットを揺らしていて、16日に行われたダルムシュタット戦でのゴールがバイエルン通算10ゴール目だった。 伊『Gazzetta dello Sport』も急激に評価を上げるフランスの若きアタッカーにスポットを当てていて、バイエルンが獲得に動いた判断は大正解だったと称賛する。 「バイエルンの哲学において、若手に2000万ユーロは異常かもしれない。しかし、マティス・テルは例外だ。彼は毎試合ほんの数分間しかプレイしていないにもかかわらず、1年半ですでに実力を証明している。今季も彼は5試合しか先発出場していないが、8ゴールを決めている。これは十分な数字だろう。18か月前の獲得時はギャンブルのように思えたが、今ではバーゲンのように思える」 センターフォワード、左ウイングの両方に入ることができ、得点が欲しい時にテルを投入するパターンも見慣れたものになってきた。また1人フランスから恐ろしい若手アタッカーが出てきたことになり、その才能を見抜いたバイエルンの素早い動きは見事だった。
構成/ザ・ワールド編集部