鹿児島県・徳之島町「道の駅とくのしま」お披露目式 地産地消・交流促進に期待
【徳之島】徳之島町が設置した「道の駅とくのしま」(同町花徳)の「お披露目式」(町主催)が14日、関係者約80人が参加してあった。農林水産物など地場産品の直売や郷土料理の提供、伝統文化を通じた交流促進による町北部地区の活性化拠点に期待。15日はプレ・オープンイベントも開催。21日に「徳之島世界遺産センター」とともに開所記念式典後、22日から同時オープンする。 設置場所は主要地方道・伊仙亀津徳之島空港線(県道)沿い。環境省「徳之島世界遺産センター」の同敷地内設置計画に連動させて町が建設(先月完成)。規模は鉄骨造平屋・延べ床面積545・68平方㍍。国土交通省道路局が今年2月、全国1213駅目(県内23駅目・奄美群島2駅目)の道の駅に登録した。
主な施設として①案内ステーション②子育て支援室③特産品販売所④レストランなどで構成。特徴として▽町内の景勝地や観光地への優れたアクセス性を生かした「地域の玄関口」▽島の食材が楽しめるレストランや島唄・島踊りなど伝統文化体験の提供、農林水産物など特産品の直売により「島を伝える道の駅」▽世界遺産センターとの連携や、イベント広場を活用した地域イベントでの交流―などを掲げている。 高岡秀規町長は「お披露目式」式辞で取り組み経緯を交え関係者に感謝。「コンセプトは『徳之島の自然・人・文化が島を伝え、心を育み、人を繋(つな)ぐ』。地産地消にこだわった物産館や郷土料理レストラン、世界遺産センターとの連携。地元の豊年祭なども通した観光客との交流促進による地域貢献に」など期待。 地元の花徳・前川集落駐在員(区長)の山口史(ふみと)さん(76)は「世界遺産センターと道の駅の同時オープンは地域の誇りであり喜び。地場産の野菜や果物、加工商品、ユネスコ無形文化遺産にも登録された焼酎も含め多くの土産をご購入いただきたい。道の駅の頑張りは農家や加工業者の生産意欲に。『道の駅の皆さんとまたお会いしたい』と思える心のこもったあいさつと笑顔で」とも期待を寄せた。 同町花徳支所長の施設概要説明や施工関係業者への感謝状贈呈などに続き、施設内がお披露目された。 15日のプレ・オープンでは▽午前9時40分からステージイベント▽10時「pookke104さん(ロゴデザイン者)のワークショップ▽10時30分「ナミキナミキ(同町金見出身)の漫才」を予定。17日まではVRコーナー、町連携企業の商品販売、ジェラート無料配布(先着300人)などもある。 「道の駅とくのしま」電話0997・81・6111。