甘いもの大好きなスペインの「ショーウィンドウ」。伝統菓子からパン、ドーナツまで圧巻
最近ドーナツ専門店も増えています
甘いものが大好きなスペイン人。最近ではドーナツ専門店も増え、パン屋やカフェでもドーナツをよく見かけるようになりました。生地は柔らかめでしっとりしたタイプ。砂糖がけやクリーム、ナッツ、オレオなどが使われ、種類が豊富です。 先日ハバネロ味を見つけ、恐る恐る試してみましたが、辛味はドーナツの甘さでやわらぎ、総菜パンのようなイメージでした。新鮮な味も手軽なカフェだと試しやすく、飲み物とドーナツを合わせて6ユーロほど(約970円)で楽しむことができます。
パンやサンドイッチも豊富
パン類やサンドイッチを常備したカフェも多く、バゲットに生ハムやトマトをのせたもの、野菜やチーズをはさんだもの、白いパンの三角サンドイッチもあります。日本ではコーヒーとケーキを組み合わせるようなイメージで、コーヒーとクロワッサン、コーヒーとデニッシュパン、といったセット注文をする人たちをよく見かけます。そのパン類のお皿にはナイフとフォークがセットされ、たとえクロワッサンひとつでも食事のようにナイフでカットしながら食べます。 また店舗によってはクロケッタ(ミニクリームコロッケ)がショーウインドウに並ぶカフェも。コーヒーとクロケッタ、小腹がすいたとき、ちょうどいい組み合わせなのかもしれません。
スーパーでワンホールの冷凍ケーキが手軽に買える
スーパーマーケットでケーキを買いたいときは、冷凍品のケーキ、それも大勢で切り分けるホールサイズが主流です。パン売場にマフィンやクッキーはありますが、冷蔵の生ケーキがひとつ単位で売られているコーナーはありません。 スペインのイベントは、当日急に人が増えていることが多く、「連絡がきたから誘っちゃった」「たまたま会ったから一緒に来ちゃった」と、人数が変わることがあります。いつでもスタートできて、何人になっても困らないのは、大きな冷凍サイズのケーキが手軽に買えてこそですね。
スペインと言えば、チョコラテとチュロス
スペインの朝食やおやつに欠かせないのがチュロス。細長い筒形の生地を揚げたものですが、ホットチョコレート(チョコラテ)にひたして食べることが多く、地元のカフェには必ずといっていいほどそろっています。 店舗や地域により、固め、やわらかめ、太めなどタイプが違い、スペイン人でも好みが分れると聞いています。私は固めでサクサク食べられるチュロスが好みです。このときの飲み物はいつものブラックコーヒーではなく、思いきり甘いチョコラテをしっかり楽しむことにしています。 私が初めてのカフェに入るときは、知人から紹介してもらったり、サイトのクチコミ評価を参考にすることが多いのですが、スペインの人たちが「おいしい!」と絶賛しているケーキは本当においしく感じるものばかりです。伝統的なお菓子は独特の甘味もありますが、スペイン人と日本人の味覚は大きく違いはなく、安心できる環境です。 日々増え続けるスペインのカフェとケーキ。地元の人たちの情報をもとに、新しい開拓を楽しんでいきたいと思います。
Rita