秋華賞は、桜花賞馬ステレンボッシュとオークス馬チェルヴィニアのどっちに分があるか?
否、同馬にも不安要素がないわけではない。実は、巷では"右回り"に対する不安がささやかれている。 チェルヴィニアはここまで5戦3勝、2着1回、着外1回。連対している4戦は、すべて左回りコースでの成績だ。すなわち、右回りでの実績は桜花賞での惨敗のみ。それゆえ、先の専門紙記者もそれについての懸念は「ゼロではない」と言う。 「(桜花賞は)確かにひどい負け方でしたからね。左回りの東京や新潟とは、明らかに走りが違いました。そこから、この馬の"右回り不安説"が流れたんです。今回はそれ以来の右回り。真偽のほどはわかりませんが、それが最大の不安要因という声は今なお、根強くあります」 過去10年の秋華賞において、桜花賞馬とオークス馬との対決となったのは、2015年の1回のみ。その時は、1番人気のオークス馬ミッキークイーンが勝利し、3番人気に支持された桜花賞馬レッツゴードンキは馬群に沈んだ。 それ以来となると、桜花賞馬とオークス馬の激突。どちらに軍配が上がるのか、必見である。
新山藍朗●文 text by Niiyama Airo