NY地下鉄の無賃乗車、対策難航 新型改札導入も不正手口拡散
【ニューヨーク共同】米ニューヨークの地下鉄で横行する無賃乗車への対策が難航している。運行する都市圏交通公社(MTA)は昨年12月、すり抜けにくい新型の改札機を導入したが、交流サイト(SNS)で不正な手口を披露する動画が拡散。専門家は「取り締まりよりも運賃を払えない貧困層の支援を優先すべきだ」と指摘している。 MTAによると、2022年の地下鉄の不正乗車による損失は2億8500万ドル(約430億円)に上る。駅では改札の回転式バーを跳び越えたり、車いす利用客用の入り口から入ったりして一律運賃2.9ドルの支払いを免れている。