アルカディウム株主、リオ・ティントの67億ドル買収案を承認
[23日 ロイター] - オーストラリアに拠点を置くリチウム生産のアルカディウム・リチウムは23日、英豪資源大手リオ・ティントによる67億ドルでの買収案が株主に承認されたと発表した。株主の約98%が賛成票を投じた。2025年半ばに買収が完了する見通しで、リオ・ティントはリチウム供給で米アルベマールとチリのSQMに次ぐ世界最大級の1社に躍り出る。 リオ・ティントは今年10月、アルカディウム株を1株当たり5.85ドルの現金で買収すると発表した。これはロイターが買収の可能性を報じた10月4日の終値に約90%上乗せした水準だ。 リオ・ティントはアルカディウムの買収により、アルゼンチン、オーストラリア、カナダ、米国のリチウム鉱山や処理施設を入手する。米電気自動車(EV)大手テスラや米ゼネラル・モーターズ(GM)、ドイツのBMWを含めた顧客基盤も獲得することになる。