「ドバイの不動産王」、グーグルに続きタイのデータセンターに約1435億円投資
ドバイのビリオネアのフセイン・サジュワニが率いるDAMAC(ダマック)グループは、人工知能(AI)サービスの需要の高まりの中で、320億バーツ(約1435億円)をタイのデータセンターに投資する計画を発表した。 10月8日に発表された声明によると、ダマック傘下のEdgnexは、データセンターを管理する合弁会社の70%の株式を保有する予定という。 「私たちは、タイのデジタル経済を支援し、次世代のAI駆動型ビジネスに必要なインフラを提供しようとしている。当社は、タイ市場への本格的なコミットメントを表明し、将来的に約100メガワットのデータセンター容量を計画している」と、ダマックグループ創業者のサジュワニは声明で述べた。 このデータセンターは、第1フェーズとして20メガワット分が建設され、最初の5メガワット分が2025年からオペレーションを開始する予定という。この合弁会社は今年末までに事業運営を開始する見込みとされている。 Edgnexは、タイ以外の他のアジア地域にも進出しており、今年5月にはジャカルタに15メガワットのデータセンターを建設する計画を発表しており、第1フェーズを2025年第4四半期までに完了すると述べている。このプロジェクトに対する投資額は明らかにされていない。 アルファベット傘下のグーグルは先月、タイのクラウドコンピューティングとデータセンター機能を強化するために10億ドル(約1495億円)の投資を発表していた。タイは、東南アジアにおけるデータセンター投資の有力な場所の一つとなっている。 フォーブスの推定で51億ドル(約7600億円)の資産を保有するサジュワニは、ドバイを拠点とする高級不動産開発会社Damac Properties(ダマック・プロパティーズ)の会長を務めている。彼は、米軍や建設大手Bechtel(ベクテル)にケータリングサービスを提供する食料サービス事業で成功を収めた後、2001年にドバイで外国人による不動産所有が認められるようになったタイミングで、不動産業に転向した。
Yessar Rosendar