ビットコイン、半減期から受ける影響とは?
マイナーへの影響
半減期によって直接影響を受ける市場参加者のひとつは、新しいブロックに対する報酬が半減されることになる、ビットコインマイナーだ。 マイニング報酬の半減は、マイナーの収益性に影響を与える可能性がある。マイナーは競争の激化と運用コストの増加に直面し、業界の統合につながる可能性もある。 小規模なマイニング業者は採算を維持することに苦労するかもしれず、一方、より大きなリソース、より安価な電力源、規模の経済を持つ大規模な業者が業界を支配するかもしれない。 半減期の先に目を向けると、ビットコインマイニングの将来は、2100万ビットコインがすべてマイニングされると、最終的には取引手数料のみに依存するようになる。 この移行は、ビットコイン誕生から約31年後に予定されている。マイナーは取引手数料のみに依存するこの変化に適応する必要があるが、これは半減期ごとの段階的な変化でもある。 ビットコインと共存するプロトコルやトークン(Ordinalsなど)など、暗号資産分野におけるイノベーションは、マイナーがビットコインのブロック報酬以外の収益を維持するために業務を多様化し、最適化する機会を提供する可能性がある。 ビットコインの進化は、サイファーパンクや暗号資産テクノロジー愛好家の趣味から、ビットコインETFや規制されたデリバティブ市場を持つ、デジタル的に希少な「価値保存の手段」へと長い道のりを歩んできた。 とはいえ、市場サイクルや時価総額の増加を通じて、ビットコインのボラティリティは低下している。ビットコインの保有者の状況は、2010年の保有者とは大きく異なっており、これまでの半減期を分析する際には、予想を抑えめにする必要があるだろう。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Shutterstock|原文:How the ‘Halving’ Could Impact Bitcoin
CoinDesk Japan 編集部