【センバツ】大阪桐蔭が甲子園で同一校に初の2敗に西谷監督「許されないこと」 母校・報徳学園に2年連続敗退
◆第96回センバツ高校野球大会第9日 ▽準々決勝 報徳学園4―1大阪桐蔭(28日・甲子園) 大阪桐蔭が報徳学園に昨年の準決勝に続いて敗れ、3年連続の4強入りはならなかった。同校が同一チームに2敗以上したのは、甲子園94試合目で初。母校に屈した西谷浩一監督は「母校に負けたから、より悔しいとかはない。どこに負けても悔しいです。2回連続で負けていますので、それは許されないことというか、何とかしないといけない相手だと思います」と、唇をかみしめた。 プロ注目の最速154キロ右腕・平嶋桂知(3年)を先発として送り出したが、初回に失策が絡んで2失点。8回に1点を返した裏に、再び失策と暴投などで2点を失った。新チーム発足当初から課題だった守りのミスが出た。 今大会で甲子園最多を更新する69勝目を挙げた指揮官は「夏への課題がたくさん見つかった、詰まった試合。粘り切らないといけないときに守りのミスがあったりとか、自分たちのリズムに持ってこられなかった。チーム全体として力不足を感じた。うまく導けなかった」と、自身を責めた。 打線は報徳学園のMAX151キロ右腕・今朝丸裕喜(3年)に5安打1得点に抑えられた。「何度もやらせてもらっているので、お互い手の内は分かっている。攻略しないといけなかった。真っすぐが強いし、角度もある。力負けだと思う」と、後輩をたたえた。 大阪勢は春夏通算400勝に王手をかけていたが、西谷監督の甲子園最多を更新する70勝とともに、今夏以降に持ち越しとなった。
報知新聞社