草津白根山噴火で警戒レベル引き上げ、気象庁「警戒を強化」
気象庁は23日、草津白根山(群馬・長野県堺)が午前9時59分に噴火したと発表。噴火警戒レベルを「火口周辺規制」の2から「入山規制」の3に引き上げた。同庁は、今後も噴火が発生する可能性があるとして、本白根山の鏡池付近から約2キロの範囲では大きな噴石への警戒を呼びかけた。
同庁によると、噴火に伴い火山性微動が発生し、8分間継続するのを確認した。また、ところどころで火山ガスの噴出が見られるため、周辺のくぼ地や谷のような地形の場所などでは高濃度ガスの滞留に注意が必要だとした。 会見した地震火山部の齋藤誠・火山課長は「今のところ火山性微動は収まっているが、小さな地震が多数発生している。十分警戒して当たりたい」と述べ、観測チームを派遣して調現地査を行うなど観測を強化する方針を示した。雪崩発生の情報もあり、注意を呼びかけたが、詳細については「まだ把握できていない」とした。 噴火警戒レベルの引き上げは、群馬県嬬恋村と草津町が対象。「ただちに温泉や居住地域に影響が及ぶものとは考えていないが、十分注意していただきたい」と語った。 また同庁は午後1時に降灰予報を発表した。 ・草津白根山の活動状況(気象庁) ・草津白根山 降灰予想(定時)(気象庁)(1月24日11時発表)