99歳の看護師女性「定年は必要ない」 働き続ける姿から考える人生100年時代 気持ちは“生涯現役”
他にも、夜勤専属を希望して勤務する80代の看護師も。ここではそれぞれの事情や希望に合わせた働き方をしています。 一緒に働く若いスタッフは。 (30代の看護師) 「すごく苦労されて今があるので、的確な声かけをしていて、すごく見習う部分が多い。若いスタッフだと、小さいお子さんがいて急に休んだりとか。高齢のスタッフは『少なかったら入れるよ』と言ってくださるので、とても助かっています」 高齢のスタッフは、子育て世代のスタッフが出勤しにくい土日なども、率先して入ってもらえる上、価値観や年代が多様な人と働くことで、お互いを補い合えているといいます。 ■「ボランティアでも…」生涯現役でいたいという強い思い 2023年12月。いつものように職場の更衣室にいた池田さん。自分のロッカーから取り出したエプロンを、着ることなくかばんへ入れました。ロッカーに入っていた荷物も、いつも履いていたスリッパも片付けてしまいました。 (看護師・池田きぬさん) 「本当に腰が痛いし、あきませんな。働きたい気持ちはあるけど、体力がついていきませんでな」 自分の体力に限界を感じ、周りに迷惑をかけないよう、一線を退く決断をしたのです。 (いちしの里・浅野信二代表) 「本当は(池田さんも)仕事したいんですよ。ずっと働きたいんだと思います」 いちしの里・代表の浅野さんは、池田さんが仕事以外の形で、なんらか施設に関わる機会を作れないかと、新たな試みを考えています。 (いちしの里・浅野信二代表) 「看護小規模多機能施設ってあそこに書いてあるんですけど『地元のお年寄りも来られます』『若い人も来られますよ』という、お茶のみ話ができる場所を作るようにしたいと思っています。今度そういうのができますので、できたら池田さんにはボランティアを含め、遊びに来てもらったら」 仕事を辞めた池田さんはどうしているのでしょうか。2024年1月に、1人で暮らす池田さんの自宅を訪ねました。そこには、元気な池田さんの姿が。短歌の勉強をし、新たな生きがいを見つけようとしています。
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