城が合体して巨大ロボットに?弘前市が奇抜な観光PR 主題歌は水木一郎さん
青森県弘前市が、弘前城など5つの城が合体するロボット戦隊のオリジナルキャラクターを公開し、その奇抜な姿が話題を呼んでいる。弘前城の築城を命じた津軽藩祖・津軽為信(つがる・ためのぶ、1550~1607)を意識したのか、名前は「超城合体タメノブーンV(ファイブ)」。弘前市は、市民とともにキャラクターを育てていこうと意気込んでいる。
その名も「超城合体タメノブーンV」
「超城合体タメノブーンV」の姿は23日、弘前公園で開かれている「弘前さくらまつり」の初日に現地で発表された。弘前城やかつて弘前市内にあった大浦城、堀越城、和徳城、石川城の5つの城が合体した「超城神タメノブーンV」が、子供たちのため、弘前を雪で覆う「冬将軍」と戦うーーというストーリー設定という。 弘前城は昨年、石垣修理のため天守閣をそのまま別の場所に約70メートル移動させる「曳家(ひきや)」工事で大きな話題を呼んだ。弘前市は今回のキャラクターについて、「曳家で話題が落ち着いた後、弘前城への観光客が落ち込むのではないかという懸念があり、曳家後の弘前城を盛り上げようと企画した」と説明する。また、「子供たちに地元の歴史に親しんでもらうきっかけになり、郷土愛につながれば」と期待を込める。
ロボットアニメ世代の市職員が発案
市広報広聴課によると、「城が合体してロボットになる」という奇抜なキャラクター設定とあらすじを考えたのは、ロボットアニメ世代の市職員。キャラクターの具体的な案は民間企業から募集して選んだ。アニメソングの重鎮・水木一郎さんが歌うテーマソングも作り、作詞は春風亭昇太さん、作曲は渡辺宙明さんという豪華メンバーだ。 弘前市は今年から地元クリエイターと協同した独自コンテンツの開発を事業として進めており、市は「今後キャラクターをさまざまな形に活用できるよう、クリエーターと協力して形にしていきたい。最終的には市に利益を生むコンテンツに育てることが目標で、グッズ展開などもしていきたい」と話す。まずは来月、テーマソングをインターネット上で有料配信する計画という。 (安藤歩美/THE EAST TIMES)