【記録レビュー】DeNA 宮崎“日本一”の右バッター通算打率・302
【24年12球団記録レビュー】DeNA・宮崎にとって決して順風満帆な年ではなかった。守備中の打球頭部直撃や、左太腿裏肉離れによる離脱などアクシデントも多く、20年から継続中だった打率3割は4年でストップ。それでもセ9位の打率・283、得点圏では打率・311の勝負強さでシーズン3位からのCS進出に貢献。最後は26年ぶりとなる日本一の美酒を味わった。 7月10日中日戦では通算打率ランキングの基準となる通算4000打数を突破した。シーズン終了時の通算成績は4183打数1264安打の打率・302となった。通算4000打数以上で打率3割超は27人しかいなく、宮崎は歴代24位。右打者に限れば9位で、8位の内川聖一(・3023)とは、わずか2毛差だ(宮崎・3021)。現役では柳田(ソ=・312)、近藤(ソ=・307)に次ぐ3位。右打者及びセ・リーグでは、唯一の3割打者となる。 また、個人通算打率の球団記録は、横浜時代に活躍し、現コーチの鈴木尚典が残した・303(歴代17位=4798打数1456安打)。宮崎とは1厘差しかなく、逆転の可能性は十分ある。今月12日に36歳になったが、熟練のバットコントロールは衰え知らず。来季は2年ぶり7度目となるシーズン3割と、内川、鈴木尚らを目標にどこまで通算打率を上げられるか注目したい。(記録課・志賀 喜幸)