マシュー・ハルソール、初来日公演を記念した日本オリジナル・ベスト盤がリリース決定
2000年代以降のUKジャズ・シーンに多大な影響を与えているGondwana Recordsの創設者にして、現代スピリチュアル・ジャズを新たな地平へと導くトランペット奏者 / 作曲家 / プロデューサー、マシュー・ハルソール(MATTHEW HALSALL)が、初来日公演を記念した日本独自企画となるベスト・アルバム『トゥゲザーネス - ザ・ベスト・オブ・マシュー・ハルソール』を10月2日(水)にリリース。 本国UKではもちろんのこと日本国内でも高い評価を得た最新アルバム『An Ever Changing View』から初期名盤『Colour Yes』までGondwanaとともに歩んだ十数年のキャリアから選りすぐりの楽曲を収録。さらに昨年のツアー会場限定で販売され即完、再プレスとなった12インチから「Bright Sparkling Light」も追加収録。 [コメント] 彼の新作がリリースされるたび、その美しく繊細な音の世界をリスナーと分かち合ってきた。ジャズでありながら、ミニマルやフォークのエッセンスを感じさせるそのサウンドは、静謐でありながらも心の奥深くに響き、まるで夜空に浮かぶ月がもたらす安らぎと力強さを同時に宿しているかのようだ。それはまた、どこか懐かしい風景に再び出会ったような、ほのかな既視感を呼び起こす。そして今、彼のバンドが初めて日本の地を踏み、ライブパフォーマンスを行うという知らせを聞いたとき、胸に湧き上がるのは、深い感慨と共に、心からの祝福の気持ちである。 ――松浦俊夫(DJ / 選曲家 / プロデューサー) ぼくが最初にマシュー・ハルソールの音楽を耳にしたのは今から2、3年前だったと思います。彼がトランペット奏者なのに決してトランペットが中心というわけではないアンサンブルの優しいグルーヴの演奏、そして曲自体の存在が印象に残るとても新鮮な響きにすぐに魅了されたものです。そして2023年に出た「An Ever Changing View」(常に変わり続ける風景)には特に惚れ込み、何度も繰り返し聞くうちに、結局自分にとっての年間ベストとなりました。ぼくが監修するフェスティヴァルLive Magicにマシューのバンドが出演することがきっかけで、今回本人の選曲による日本だけのベスト盤が発売されるわけですが、この形で彼のスピリチュアル・ジャズが更に多くの人の心に響くことを祈ります! ――ピーター・バラカン