料理に強いこだわりのある妻は「天然水」で米を炊きます。水道水の方が圧倒的に節約になるでしょうし、何より味は変わりませんよね?
料理にこだわりがある方で、お水が変われば料理に影響が出ると考えていたら、お水にこだわっていたとしても不思議ではありません。むしろ、家族に美味しい食事を提供したいという考えから、天然水を選んでいる可能性があります。 そこで今回は、水道水や天然水が料理に与える影響について考えてみましょう。節約しながら美味しい米や料理になる方法も、あわせて紹介します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
水道水と天然水で料理の味を比較
日本のお米には、軟水が最適です。お米に浸透しやすく、炊きあがると弾力が増すため、美味しく食べられるというわけです。 水道水の多くは軟水なのですが、消毒のために水1Lあたり0.1mg以上の塩素が必要と水道法で定められています。また、水道水にはわずかにアンモニア性窒素も含まれており、塩素と反応することで「クロラミン」が生まれます。 水道水でカルキ臭を感じるのは、このクロラミンが原因です。カルキ臭のする水道水でお米を炊くと、天然水で炊いたお米に比べて弾力や風味が落ちていると感じてしまう方もいます。 つまり、お米を美味しく食べたいのであれば、出費は増えてしまいますが、軟水の天然水がおすすめというわけです。
節約になるのは水道水?それとも天然水?
米を美味しく炊くなら軟水の天然水が理想ですが、水道代より費用がかかると考える人は多いことでしょう。では実際には、どのくらい費用に差があるのでしょうか。米を美味しく炊くため、米の研ぎ水から浸す水まで同じ水を使うことを条件で比較します。 大阪市水道局によると、水道水は1Lあたり0.1円です。例えばお米を炊くとき、米研ぎから炊飯までに3Lを使用した場合、水道料金は0.3円かかります。 一方、一般的な天然水2Lが100円だとすると、3L分の価格は150円です。 お米を炊くときに天然水を使うと、水道水の1000倍の費用が必要だと考えられます。費用面で考えると、炊飯では「水道水の方が節約になる」という考えは正しいといえます。