日本ハム・近藤健介インタビュー ぶれずにやり切れたこと。「ずっとこだわっている首位打者を目指す。もちろん3年連続の最高出塁率も狙います」
西川遥輝、中田翔と並んで日本ハムの中核を担い、2019年に続いて2年連続で最高出塁率のタイトルを手にした。人並外れた選球眼、巧みなバットコントールを誇る安打製造機が、充実の20年シーズンを語る。 取材・構成=滝川和臣 写真=BBM 広角に打ち分ける穴のない打撃、高い選球眼。走者がいなければチャンスメークに徹し、好機となれば自らのバットで走者をホームに迎え入れる。そんな近藤健介にとって2年連続で獲得した「最高出塁率」の数字は、どんな意味を持つのだろうか。 ──2年連続、最高出塁率者賞(出塁率.465)受賞おめでとうございます。率直な感想は? 近藤 僕の長所である部分でのタイトルであって、前年に引き続いて狙いたいと強く思っていました。数字も2019年より上がりましたし(19年.422)、すごくうれしく思っています。 ──プロ野球史上11番目の記録です。 近藤 偉大な先輩方が並ぶ中に、僕も加わることができたことに関しては、誇らしい気持ちになりますね。 ──近藤選手にとって「最高出塁率」とは? 近藤 ホームラン王は僕には縁遠いかもしれませんが、安打を重ねたり、四球でチャンスをつくるなど自分のスタイルに合っているタイトルなのかなと思います。 ──首位打者よりも? 近藤 もちろん首位打者も獲りたいタイトルの一つです。でも2つを比べることは難しいですね。 ──打率と同じように出塁率にもこだわりを持ってプレーしてきた。 近藤 出塁率が上がれば打率も上がってくるものだし、打率が上がれば出塁率も上がってくる。両方を気にしています。具体的に言えば、安打数、四球数です。 ──高い出塁率の要因に、リーグ3位の89四球も大きいと思います。四球に対する意識はどうですか。 近藤 意識して打席に立っています。四球というのは、投手からすれば「出してはいけないもの」というマイナスのイメージ。よく監督やコーチから「四球を出すくらいなら、ヒットを打たれなさい」と言われるように四球を出すと守っている側のリズムは悪くなる。逆に攻撃側には、チャンスが広がるという考えができるかもしれません。 ──これだけ打率も残しながら(.340、リーグ3位)、ボール球を打たないのは難しいようにも感じます。 近藤 僕自身それほど「ボール球を振ってはいけない」とは思っていません。昨年に関しては
本文:4,083文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
週刊ベースボール