『FF』『聖剣伝説』は失速…『ドラクエIII』は?2024年のヒット作&不発作、ゲーム界の明暗
世界的大ヒットの中国ゲーム
●黒神話:悟空 Game Science Interactive Technology/8月20日発売/PS5、PC 日本では知名度はやや低めですが、世界的に熱視線を浴びたのが、中国の新興スタジオGame ScienceによるアクションRPG『黒神話:悟空』。『西遊記』のその後を描き、発売から約3日で売上本数1000万本を突破。発売から1ヶ月で2000万本を超えたとの報道もありました。 『原神』を筆頭にスマホゲームでは中国発のタイトルが目立っていましたが、据え置き機向け大作でも中国ゲームの存在感が増しそうです。
スマホでポケカ収集が人気に!
●Pokemon Trading Card Game Pocket(ポケポケ) ポケモン/10月30日配信/iOS、Android 10月末に配信されるや一気にスマホアプリの主役に躍り出たポケモンカードアプリ『ポケポケ』。課金売上の指標となるApp Store、Google Playのセールスランキングでも、長らく1位を続けていました。 1日2パック無料で開封でき、レアカードも出やすいというビギナーにやさしい仕様が人気の秘密。新たな拡張パックは12月17日に追加予定。『ポケモンGO』のように社会現象化するでしょうか?
新要素も追加されたドラクエⅢ
●ドラゴンクエストIII そして伝説へ… スクウェア・エニックス/11月14日発売/Nintendo Switch、PS5、Xbox Series X/S、PC 国内市場では今年最大級のヒット作となったリメイク版『ドラゴンクエストIII』。ドット絵と3Dが融合した温かみのある映像表現「HD-2D」で往年の名作が蘇りました。 主人公の父親オルテガの新エピソードや新職業「まもの使い」が追加され、さらに難易度も選べるように。発売から3週間で、全世界出荷・ダウンロード販売本数が200万本突破と発表されています。国内での『ドラゴンクエスト』ブランドの強さは健在です。 上記以外のヒット作では、『マリオパーティ』シリーズとしては出だし好調で、年末年始のパーティゲーム需要を受けさらに伸びそうな『スーパー マリオパーティ ジャンボリー』(任天堂/10月17日発売/Nintendo Switch)もあります。 熱中度が高いカイロソフトの経営シミュレーションと藤子・F・不二雄ワールドという強力IPがタッグを組んだ『ドラえもんのどら焼き屋さん物語』(カイロソフト/Switch版8月28日配信開始/Nintendo Switch、iOS、Android)も話題作。 また、昨年末に人気を呼んだホラー系インディーゲーム『8番出口』(KOTAKE CREATE/Steam版2023年11月配信開始/Steam、Switch、MetaQuest、PS5、PS4)のフォロワー系ゲーム、通称「8番出口ライク」も2024年に大量出現。ゲーム実況との相乗効果でジャンルとしてのブームになりました。