「子どもはかわいそうじゃない」“別姓”夫婦の子どもの声と、「選択的夫婦別姓」実現求める家族の思い
■「憲法違反」損賠求めて国を提訴へ
中島芽生アナウンサー 「結婚後もそれぞれの姓を名乗れるようにする選択的夫婦別姓制度。これは、『相手と同じ姓になりたい』という思いは引き続き尊重しつつ、別姓も選べるようにしようというものです」 「法務省が把握している限りでは、法的に夫婦別姓で結婚できないのは世界で日本だけだといいます」 小林涼子さん(俳優・経営者) 「そうなんですね」 中島アナウンサー 「黒川さんと根津さんは3月8日、婚姻時に夫婦別姓の選択肢を認めない今の法制度は憲法違反だとして、国に損害賠償などを求めて男女10人とともに提訴します」
■経団連、近く政府に提言を提出へ
中島アナウンサー 「ビジネスの点でも導入を働きかける動きがあります。今年1月、経団連が正式に日本政府に要望しています。実際にビジネス上でも問題が起きています」 「私も経験がありますが、結婚後も旧姓で働くと、海外での仕事の時にパスポートの名前が異なって支障が出る、研究論文など結婚する前に築いた自分の資産に影響が出るといったことがあるといいます」 「経団連の十倉会長は『女性の働き方をサポートする一丁目一番地として、ぜひやっていただきたい』と述べていて、近く政府に提言を提出する方針です」
■小林涼子さん「女性の働き方に影響も」
中島アナウンサー 「小林さん、いかがでしょうか?」 小林さん 「私の会社では女性が多く働いているので、経営者の目線で言うと、結婚や離婚などで姓が変わると理由を聞かれたり、信頼が築きにくかったりと、キャリア形成に影響が出るのではないかなと感じています」 「去年ドラマ撮影の準備で、大学で夫婦別姓について講義を受ける機会があり、日本はもともと夫婦別姓だったと知りました。同姓が昔からの慣習というわけでもないので、時代に合わせて選択肢を増やすというのは決して悪いことではないのかなと思います」 (2月23日『news zero』より)