ソマリア沖は「日本に死活問題」 アフリカ連合、支援訴え
東アフリカ・ソマリアで治安維持を担う「アフリカ連合ソマリア暫定ミッション」(ATMIS)のスエフ代表が共同通信のインタビューに応じた。イスラム過激派組織アルシャバーブによるテロが相次ぐソマリアを安定させ、沖合のシーレーン(海上交通路)の安全を確保することは「日本にとって死活問題だ」とし、国際社会の支援を訴えた。 インタビューは14日、ソマリアの隣国ケニアの首都ナイロビで行った。 ソマリア沖は、スエズ運河や紅海を経由して欧州とアジアを結ぶ交通の要衝。対岸イエメンの沖合では親イラン武装組織フーシ派が商船への攻撃を繰り返しており、スエフ氏は「ソマリアの戦略的重要性は増している」と説明した。 フーシ派とは別に、ソマリア沖では海賊も活動を続けていると指摘。アルシャバーブが海賊と連携しているとし「陸上の治安改善はシーレーンの安全に直結する」と強調した。 首都モガディシオなどではアルシャバーブのテロが起き「治安は依然、予測不可能な状態だ」と分析した。(ナイロビ共同)