新NISAは投資を意識していなかった人にも浸透?変わる市民の“投資感覚”「買い増しする」「煽っている」
個人投資家を対象にした税制の優遇制度「NISA」が今月、新しくなりました。年明けからの株価の上昇にも影響を与えているとされ、市民の投資に対する考えにも変化が起きています。 【写真で見る】好調なスタートを切った新NISA~街の人からは、慎重な意見も~
年に最大360万円まで、非課税期間も“無期限”
60代男性: 「いま手続きをしてきたんです。口座は以前作っていたので積み立てというか追加(買い増し)です」 子育て世代の女性: 「旧NISAもしていないので、今回したいんですけど、旦那に相談してからかな。子供にお金がかかっているのでそれにあてて、自分たちの老後資金も積み立てられたら」 去年までの旧NISAでは投資信託だけの「つみたてNISA」と株式にも投資できる「一般NISA」のどちらかしか選べず、非課税の期間にも限りがありました。新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」が併用でき、年間で最大360万円まで投資できるようになりました。非課税期間も無期限です。
増え続けるNISA口座の数、関心が高まっている
RKB町田有平「書店の一角に設けられた特設コーナー、表紙にはいずれも新NISAの文字が躍っていて、関心の高さがうかがえます」 ジュンク堂書店福岡店・彌益陽子副店長「先月からNISA関連の本が売れ始めて、X(旧ツイッター)のトレンドに新NISAが入ったりして、今まで特に投資を意識していなかった人も『新NISA』という言葉が浸透し、関心を持って買いに来られる印象を持っています。売上が上がっています」 福岡市天神のデパートで期間限定で開かれている新NISA相談会。全国で2か所目の開催ですが、主催する保険代理店も手ごたえを感じています。 マネードクター店舗事業部・木村雅之部長「昨年末に大阪で初めてNISAイベントを開催しました。20代から70代までかなり幅広い層のお客様にお越しいただき、反響がございました」 日本証券業協会によりますと、去年9月末時点でのNISAの口座数は1356万件と、前の年の年末に比べて15%増加しました。NISAが始まった10年前からの推移をみても年々、投資への関心が高まっているのがわかります。