【博多ストーカー殺人】きょう裁判員裁判の判決 元交際相手を包丁で何度も刺し殺害した罪に問われた男「待ち伏せは違う」ストーカー行為を否定 包丁は護身用と主張 検察は懲役30年を求刑 福岡地裁
2023年1月、JR博多駅前で、元交際相手の女性をストーカー行為の末、包丁で何度も刺し殺害した罪に問われた男の裁判員裁判の判決が28日午後3時から、福岡地裁で言い渡されます。 【画像】博多ストーカー殺人 きょう裁判員裁判の判決 元交際相手を包丁で何度も刺し殺害した罪に問われた男「待ち伏せは違う」ストーカー行為を否定 包丁は護身用と主張 検察は懲役30年を求刑 福岡地裁 警察から、つきまといを禁じる命令が男に出ていた中で、女性は理不尽に命を奪われました。男と弁護側は待ち伏せを否定していて、ストーカー防止法違反の罪については無罪を主張しています。
殺人とストーカー規制法違反などの罪に問われているのは、住居不定、無職の寺内進被告(32)です。 起訴状などによりますと、寺内被告は2023年1月16日午後6時すぎ、博多駅近くで、勤務先から帰宅中の福岡県那珂川市の会社員、川野美樹さん(当時38)を待ち伏せし、胸や背中、頭や首を刃渡りおよそ24センチの包丁で10数か所刺して殺害した罪に問われています。 公判で寺内被告は「刺したことは間違いないが、待ち伏せをしたことは違います」と話し、殺害については認め、ストーカー行為については否認しました。 検察は「一片の慈悲もなく残忍極まりない。短絡的、自己中心的な動機に酌量の余地はない」として、寺内被告に懲役30年を求刑しています。 一方、弁護側は「待ち伏せしていたのではなく、携帯電話の滞納料金を払おうと偶然、博多駅近くにいた。川野さんに会ったのは思いがけないことだった。包丁は護身のため持ち歩いていたもので計画性はない」と主張し、殺人については認めるものの、ストーカー規制法違反については無罪だとして懲役17年が相当としています。
検察は公判で、交際が終わった後も寺内被告が川野さんの会社で待ち伏せしたり、「何年かかってでも恨んだるから覚えとれや」「あんま舐めてると後悔すんぞ、わしはしつこいからの」などのLINEメッセージを送りつけたり、会社に電話をかけたりと、行為がエスカレートしていく様子を明らかにしました。 川野さんは警察に相談し、警察はストーカー規制法に基づき、繰り返してつきまといをしてならないとする禁止命令を寺内被告に出しました。 しかし、およそ1か月半後の2023年1月16日、事件は起きました。検察は当時、寺内被告が川野さんを3分間待ち伏せし、帰宅するため会社を出て博多駅に向かっていた川野さんに声をかけ、173メートルついていった後、襲ったと指摘しました。
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