【ノーベル平和賞】被爆者らに賞状とメダルが贈られ 市街地ではトーチパレードも《長崎》
NIB長崎国際テレビ
ノーベル平和賞の授賞式が10日行われ、「日本被団協」のメンバーである長崎の被爆者らに賞状とメダルが贈られました。 ノルウェーの首都・オスロで行われたノーベル平和賞の授賞式には、長崎原爆被災者協議会の会長、田中 重光さんら日本被団協の代表委員3人が登壇し、ノーベル委員会の委員長から賞状とメダルを受け取りました。 代表者の演説では、田中 熙巳さん(92歳)が13歳のとき、長崎で被爆した経験をもとに核兵器廃絶の願いを世界に向けて訴えました。 (田中 熙巳さん) 「想像してみてください。ただちに発射できる核弾頭が4000発あるということを。 広島や長崎で起こったことの数百倍、数千倍の被害がただちに現出することがある。 核兵器をなくしていくためにどうしたらいいか、世界中の皆さんでともに話し合い、求めていただきたい。 核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めてともに頑張りましょう」 演説が終わると、出席した人たちは立ち上がって拍手。 日本被団協のこれまでの取り組みを称えました。 (田中 重光さん) 「責任が重くなった感じ。若い人たちに私たちの運動をバトンタッチしていく活動を強くしていきたい」
「ノーモア・ヒバクシャ、ノーモア・ウォー」
市街地では「トーチパレード」が行われ、オスロ市民のほか、被爆者や高校生平和大使らがたいまつを持って市内を練り歩き、平和を訴えました。 一方、長崎市役所では授賞式にあわせパブリックビューイングが開かれ、被爆者や市民ら約160人が見守りました。 受賞の喜びを分かち合うとともに、核兵器廃絶への決意を新たにしました。