サツマイモ好きが高じて大学院で研究続けた女性が偶然口にした「さつま白波」…焼酎造り志し感じたやりがい
毎朝5時に起床し、鹿児島市の自宅から約1時間15分かけて枕崎市まで通う。昨年10月下旬には自身が手がけた初めての焼酎が完成した。「サツマイモが焼酎になっていく過程が楽しく、出来上がった瞬間にやりがいを感じた。いつにも増しておいしい焼酎だった」と笑顔を浮かべる。
同蒸溜所の所長、森山正宗さん(57)は「焼酎造りだけでなく清掃などにも積極的に取り組んでくれる。新入社員とは思えないほどの働きぶり」と目を細める。
焼酎の原料にのめり込んで始めた新生活だが、「大学時代の研究を生かし、サツマイモの生産にも貢献したい」と、さらなる夢を描く。(関理一郎)