ついに救急車が「有料」に!? 入院不要だと「7700円」請求される? 三重県 松阪市が「適切な利用」を呼びかける理由を解説
救急車の適正利用とは?
救急車の適正利用とは、緊急性がある場合でも、できるだけ救急車を呼ばないことではありません。緊急性を感じられるときには躊躇せずに119番通報することが大切です。 しかし、緊急性があるのかないのかの判断に迷うケースもあるでしょう。そうした場合は消防庁の救急安心センター事業へ相談しましょう。こちらへ電話すると、医師や看護師などが傷病者の症状を聞き取り、緊急性の有無を判断します。 また、救急安心センター事業では、緊急性はないものの「体調が悪いけどどこの病院に行ったらいいか分からない」というときでも医療機関を案内してくれます。 救急安心センター事業の電話番号は#7119が多いですが、地域によっては番号が異なることがあります。例えば、今回話題となった三重県松阪地区では0120-4199-17が救急相談ダイヤルとして用意されています。もしものときのために、自分の地区の電話番号を確認しておきましょう(記載の番号は2024年2月時点のものです)。
まとめ
松阪市が決定した救急車有料化は、すべての救急搬送が有料化されるわけではなく、地域の基幹病院へ救急搬送されたものの、入院には至らなかったときのみ料金が徴収されるものです。さらに医師などの判断により、入院しない場合でも料金が不要になるケースがあります。 今回松阪市がこのような決定に至ったのは、救急車の出動件数が増えすぎて正常な運用が困難になっているためです。私たち一人ひとりが救急車を適切に使用することが求められています。 出典 厚生労働省保険局 外来時の負担等について 松阪地区広域消防組合 消防概況 松阪地区広域消防組合 過去の事案件数 執筆者:山根厚介 2級ファイナンシャルプランニング技能士
ファイナンシャルフィールド編集部