大阪名物「粟おこし」の老舗菓子店 空襲も泥棒も逃れた奇跡のトビラがあった【大東駿介のそのトビラオープン】
大東さんが「トビラを探している」と話をすると、小林会長が裏の蔵へ案内してくれました。大正2年に建てられ、築110年ほどのりっぱな蔵。トビラを開けた先には、「大黒さん」がずらりと並んでいました。全部でおよそ3500体あるそうです。お店の繁栄を願って、2代目から代々集めてきたそうで、中央にある大きな大黒さんは長柄橋の欄干で作られたものだそうです。
戦争で空襲があった時に、この蔵だけが戦火を逃れて奇跡的に残りました。空襲が終わった後に、小林会長の父親が蔵を開けて大黒さんの無事を確認したのですが、トビラを閉めたとたんに取っ手が落ちて、それから10年間ほど蔵を開けることができなくなりました。その時代、近所では蔵荒らしによって多くの蔵が盗難にあったのですが、大黒さんの蔵は取っ手が落ちていたことで荒らされることがなかったのです。それ以来、大切に守り神としておまつりしていると言います。 【大東駿介さん】「歴史的な文化財としてもすごいですけど、何より継承してきた思いを感じました。すごいトビラでした」 (関西テレビ「newsランナー 大東駿介のそのトビラオープン!」 2024年9月5日曜日木曜日放送)
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