エクソンとシェブロン、予想上回る決算-パーミアン盆地の増産奏功
(ブルームバーグ): エクソンモービルとシェブロンの米石油大手2社が1日、7-9月(第3四半期)決算を発表した。いずれも純利益と生産量、売上高がアナリスト予想を上回った。パーミアン盆地での増産が原油価格の下落による影響を相殺した。
エクソンの調整後1株当たり利益はアナリスト予想を5セント上回り、シェブロンは同じく11セント上回った。株価はエクソンが一時2.7%、シェブロンが4.8%上昇した。
両社の好決算は、大規模な自社株買いと配当で株主への利益還元を継続する方針を強化するものとなった。対照的に欧州の競合BPは今週、原油価格の変動が自社株買いに一部影響する可能性があると警告している。英・蘭シェルと仏トタルエナジーズはいずれも自社株計画に変更を示唆していない。トタルはただ、「妥当な市場環境」が購入ペースの前提だとしている。
原油価格は4月上旬から20%下げたが、エクソンは第3四半期の配当実施に十分なキャッシュフローを確保。一方のシェブロンは借り入れに頼らざるを得なかった。
国際原油価格が下落する中でも、エクソン株は年初来15%余り上昇し、石油メジャーの中でトップのパフォーマンス。北米最大のエネルギー探査企業である同社は、石油と天然ガスの増産ペースが競合を上回り、コストがライバルより低いことを示した。
原題:Exxon, Chevron Beat Estimates on Permian Oil-Supply Boost (1)(抜粋)
--取材協力:David Wethe.
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Kevin Crowley