M-1審査員に大抜擢の「オードリー若林」が松本人志に代わる次世代のカリスマになれる理由
12月15日、漫才日本一を決める『M-1グランプリ2024』(ABC、テレビ朝日系)の審査員が発表された。 【写真】地上波で見ないのに「年収2億円」のお笑いコンビはこちら 『M-1』の審査員が誰になるのかというのは毎年話題になっているが、今年は特に世間の注目度が高かった。例年、審査員を務めていた松本人志が芸能活動を休止しており、今年は出られないことがほぼ確実視されていたからだ。松本の代わりは誰になるのか? 松本以外の審査員も変わる可能性があるのか? さまざまな臆測や噂が飛び交っていた。 いざ蓋を開けてみると、審査員の顔ぶれは大きく変わっていた。昨年までの7名体制から9名体制に変わり、アンタッチャブルの柴田英嗣、笑い飯の哲夫、NON STYLEの石田明、オードリーの若林正恭、かまいたちの山内健司の5名が新たに加わった。昨年の審査員からは松本だけではなく、山田邦子とサンドウィッチマンの富澤たけしも抜けることになった。 ■なかでも注目は若林 新たに選ばれた審査員の中で最も注目されているのが若林である。柴田、哲夫、石田、山内は過去の『M-1』の決勝や敗者復活戦で審査員を務めたこともあるため、それほど意外な人選ではない。ただ、若林は公のお笑いコンテストで審査員を務めること自体が初めてであり、異例の大抜擢であると言える。 オードリーは『M-1グランプリ2008』で準優勝しているし、そこから長年にわたってテレビバラエティの第一線で活躍を続けてきた。ラジオ番組の『オードリーのオールナイトニッポン』も熱狂的な人気を博しており、東京ドームで番組イベントも行われた。若林はMCとして番組の進行役を任されることも多く、同世代の芸人のトップランナーである。芸人としての「格」は十分にある。 さらに言えば、若林は上の世代の芸人とは一線を画すカリスマ性がある。「人見知り芸人」と呼ばれるような、内向的なところや考えすぎてしまうところをテレビで包み隠さず話して、それを笑いに変えていた。深夜ラジオではさらに裏の部分についても赤裸々に語り、同じような感性を持っているリスナーの心をつかんだ。