鹿児島県 大島紬で仕事始め 職員32人が華やかに登庁 県大島支庁
正月の連休が明けた6日、奄美市名瀬の県大島支庁では職員が本場奄美大島紬を着用して出勤した。希望者の32人が伝統工芸品を身にまとい、笑顔とともに身を引き締めた面持ちの職員も。庁舎内は泥や白、色大島など色とりどりの紬姿にあふれ、華やかな雰囲気で仕事始めを迎えていた。 大島紬への理解を深め、産業振興へ貢献しようと年始に取り組まれる恒例行事。県所有のほか、職員が用意した着物姿で業務にあたり、来庁者へのアピールも図られている。 2014年には有志女子職員らによる庁内サークル「着装クラブ」が設立。着付けの習得や大島紬姿で行事に加わるなど活動し、参加する健康企画課の塩屋百香さん(22)は空間を生かした「飛び柄」で登庁。「しっかり着たのは今回初めてだが、仕事始めで更に背筋が伸びる思い。今後、自分で着付けもできれば」と笑顔を見せた。 記念撮影で、松藤啓介支庁長は有馬柄の羽織はかまで参加。支庁の取り組みについて、昨年改正された奄振法を挙げ、「(群島内の)移住や定住、沖縄との交流、連携に今まで以上に取り組みたい」とし、「大島紬の着用機会を増やして売れる体制を作り、(紬生産の)人材不足解消に向けて側面的なサポートをしていきたい」と語った。