「マイナ保険証のみの受付になります」薬局で誤った対応 SNSで炎上 大きな問題に マイナ保険証の利用「ゴリ押し」キャンペ ーンの波紋(前編)
残念ながら薬局のスタッフの中には、マイナ保険証のことを正確に理解していない人も多いようです。彼らは厚労省が作成した台本だからと素直に従って、機械的に患者さんに説明をする。中には「12月で保険証は使えなくなりますよ。保険診療を受けられなくなりますよ」といった案内をするケースも少なくありません。 われわれのところにも、一般の方、特にご高齢の方から「マイナカードは、トラブルや偽造事件もあるから作りたくないのだけど、保険診療が受けられなくなるのは困る。どうすれば良いのでしょう」といった相談が多く寄せられています。 マイナ保険証を持っていない人には、保険証の代わりとなる「資格確認証」が、自動的に送られてきます。しかし、厚労省の台本や、配布しているチラシ・ポスターには、その説明が一切ありません。
マイナカードはリスクもあるものですから、取得の有無は自分で選択するもののはずです。なのに、高齢者にとって身近な薬局で、繰り返し勧められて、半ば強制的に取得させられているのが現状なのです。 (全国保険医団体連合会 本並省吾さん) 薬局で広がった誤解や混乱。同様に病院や診療所でも様々なトラブルが起こっているという。本並省吾さんに後編で詳しく聞く。