0~1歳児、市が半分負担 公立保などのエプロンと手口拭き費用 三重・松阪
子育て支援で来年度から
三重県松阪市は、市内の公立保育園など20園で希望者の全額自己負担で運用している園児用のエプロンと、手口拭きウエットティッシュの「定額使い放題(サブスクリプション=サブスク)サービス」について、2025(令和7)年度から、0~1歳の全園児に使ってもらう形にして、市が費用の半分を負担することにした。子育て支援の一環で保護者と保育士の負担軽減につなげる狙い。 市は23(同5)年4月から、子育て支援事業などを展開するBABY JOB㈱(東京都)と連携して「紙おむつとおしり拭き」(月額税込み2508円)、同年9月から「紙エプロンと手口拭きウエットティッシュ」(同877円)のサブスクサービスを開始。うち紙エプロンは11月1日現在、0~1歳児の89人が利用している。 市こども局こども未来課によると現状は、希望者と事業者間で個々に契約しているため、利用者以外の保護者はエプロンやタオルを毎日持参する必要がある。また、保育士もサブスクを利用している園児か、していないかで管理や対応が異なるため、保護者の家事と、保育士の業務の両面で負担が生じている。 市はこれらの状況やエプロンと手口拭きウエットティッシュの衛生面での安全安心を考慮して、最も利用することが多い0~1歳児へのサブスクサービスが有効と判断した。全0~1歳児に使ってもらう上で、費用を保護者と折半することにした。 対象は、公立の保育園、認定こども園、小規模保育事業施設のうち、3歳以下の受け入れをしていない中川こども園と、今年度末で閉園する花岡と若草保育園を除く18園の0~1歳児約230人とする。 今後は来年1月に一般競争入札で提供事業者を募り、25年4月から本格運用する予定。事業費として312万円を予算化している。 同課は「子供たちの安全安心だけではなく保護者の方々の家事負担と保育士の業務負担も一律で軽減できるサービスとして提供できたら」と話している。