メキシコ、米・カナダとの貿易協定維持へ最大限の努力=当局者
Kylie Madry [メキシコシティ 6日 ロイター] - メキシコのグティエレス経済省通商担当次官は6日公表されたインタビューで、米国とカナダとの貿易協定を維持するためにあらゆる努力をしていると述べた。 トランプ次期米大統領は11月下旬、メキシコとカナダが米国への不法移民や麻薬の流入に対策を講じなければ、両国からの輸入品に関税を課す方針を示した。 グティエレス氏は米通商専門誌「インサイドUSトレード」のインタビューで、メキシコは障害なく交渉の「テーブルに着く」ため、不法移民と麻薬の両方の問題に取り組んでいると述べた。 トランプ氏が関税方針を表明して以降、メキシコはアジアからの密輸品取り締まりを強化し、当局は過去最大規模の合成麻薬フェンタニルを押収した。また、数千人の移民を拘束した。 グティエレス氏はメキシコ政府がトランプ氏の側近らと連絡を取り合っていると述べた。 メキシコに対する投資案件の審査で米国を参考にしようとしているとも言及。対米外国投資委員会(CFIUS)と似た手続きの導入を検討していると語った。 また、製造業への投資を呼び込むインセンティブを検討しているとし、米国が域内での製造を望む車載電池をメキシコで製造できると示唆した。 *写真が表示されなかったため再送します