火葬場で「死んだはずの赤ちゃん」が泣き出した…中国で起こってしまった「悪夢のような事件」
森に放置されていた12個の棺
見ると、遺体であったはずなのに生きていて元気に泣いている。つまり、死亡の診断はされたものの、これは誤診だったのだ。 病院が治療を打ち切ったとき、その直後に死亡診断を下したようだが、あまり赤ちゃんのようすを見ていなかったのかもしれない。 まだ息があるのにさっさと死亡と判断してしまったというわけだ。赤ちゃんは慌てて病院に戻され、治療が継続されることになった。 こうした事件は海外ならではであろう。なぜなら、現在の日本では医療がしっかりしているため、死亡診断の誤診がそもそもないからだ。とくに生きている人を間違えて死亡と判断するなど、そんな重大なミスはまず起きない。 このへんのことは、前著『火葬場奇談 1万人の遺体を見送った男が語る焼き場の裏側』でも書いてあるのでそちらを読んでほしい。 最後に、毛色が違ったショッキングな事件も紹介したい。 2013年、ポーランド西部の森にて、12人もの遺体が棺に入った状態で見つかった。地元は大騒ぎ。警察も大捜査を実施し、間もなく20代の男3人が逮捕された。 この男たちはなぜ遺体を森に置いたのだろうか。
散歩コースに「人間の頭部」が…
事件の真相はこうだ。 彼らはポーランドの隣国、ドイツの東部で車を盗んだ。その車は、火葬場に行く予定のバンであり、後ろには12人の遺体がすでに積まれていた。つまり、日本風にいえば、霊柩車だったのである。それに気づかず犯人たちは車を盗んだ。そして走らせているうちに遺体が乗っていることに気づいたがあとの祭り。 処置に困った彼らは、ポーランドの森へ遺体を投棄したのだという。なんともずさんな泥棒だが、遺体の関係者からしたら弔われずに森に棄てられるなどたまったものではない。犯人たちは禁固2~4年の刑が言い渡された。 2002年2月、アメリカの火葬場でも、日本の常識では考えられない事件が起きた。舞台となったのは、アトランタを州都にもつ南東部のジョージア州。そこのノーブルという小さな町だ。 朝、近所の森で女性が犬の散歩をしていた。そこは約65000平方メートルもある広大場の敷地のなかにある森で、市民の散歩スポットともなっていた。 アメリカでは土葬も多いが、近年では火葬を選ぶ人も増えている。ここにはジョージア州のほか、周辺のテネシー州、アラバマ州からも遺体が運ばれてくる大規模な火葬場だった。 そこで犬と歩いている途中、女性が突然なにかにつまずいた。地面に硬いものがあったようだ。女性は何気なく足もとを見て、腰を抜かしそうになった。 地面にあったのは、人間の頭がい骨だったのである。 驚きと恐怖でパニックになった女性は、すぐさま警察に駆けこんで捜査を依頼。地元警察による大規模な捜査の結果、なんと敷地の至るところから遺体が見つかったのだ。 つづく記事〈「人間の遺体」がギュウギュウ詰めにされ…《小さな町が大パニック》火葬されていない200体以上の遺体が見つかった「戦慄の現場」〉では、アメリカ・ジョージア州の小さな町を震撼させた、この大事件「ジョージアの恐怖」の詳細に迫る。
下駄 華緒(元火葬場・葬儀屋職員)